テレビのヨミカタ
2013年07月19日(金) 高堀 冬彦

宮藤ドラマにハズレなし! 連続テレビ小説『あまちゃん』大成功の要因を今さらながらに考えてみた

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NHK連続テレビ小説『あまちゃん』公式HPより

 遅ればせながら、NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』が好評だ。スタートから3ヵ月余。後講釈になってしまうが、斬新で質の高い脚本を書き続けてきた宮藤官九郎氏を、朝ドラに初起用した"英断"により、成功はほぼ約束されていたように思える。

 大御所と呼ばれる脚本家の起用が目立つ朝ドラだから、アバンギャルドな宮藤氏への依頼はNHKにとって大冒険だったと聞くが、見る側をクスリと笑わせ、そしてホロリとさせる作品を書かせたら、今の時代で彼の右に出る人はいないだろう。

"怪しげ"だけど"本当にいそう"な脇役たち

 ヒロインのアキを演じる能年玲奈も清新。その母親・春子を演じる小泉今日子も堂々の存在感。古田新太、薬師丸ひろ子ら、宮藤氏の作品ではおなじみの助演陣も相変わらず良い味を出している。

 古田が演じるのは芸能事務所「ハートフル」の社長・荒巻太一。アキはアイドルの卵で、そのアキの所属事務所の社長だ。通称「太巻」。プロデューサーも兼ねていて、上野に劇場を持ち、人気アイドルグループ「アメ横女学園芸能コース(通称:アメ女)」を大成功させた。次はアキたちが所属するグループ「GMT47」を売ろうと目論んでいる。元ダンサーでもあり、アイドルたちの振り付けも自分でしている---。こんな現代的な怪人物が登場した朝ドラが、過去にあっただろうか?

 春子も元アイドル志願者で、1980年代前半には、テレビのオーディション番組「君でもスターだよ!」に出場した。その回想場面で、太巻はバックダンサーとして踊っている。宮藤氏の脚本は芸が細かい。

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