賢者の知恵
2013年07月14日(日) フライデー

株主優待暮らしの元プロ棋士(桐谷広人七段)「資産1億円超」への定跡

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年季の入った愛用の将棋盤、駒と。「どんなに苦しくても駒は売りません。株と違って買い戻せませんから」〔PHOTO〕濱崎慎治
一日の売買記録をつけたノート。 '08年頃は売買量が増えており、迷走ぶりがうかがえる

 足の踏み場もないほどに部屋中を埋め尽くす段ボール、本、紙の束―。ただのゴミ屋敷と思うなかれ。都内マンションのこの一室に、時価総額1億数千万円の〝お宝〟が眠っているのだ。

 将棋七段の腕前を持つ元プロ棋士・桐谷広人氏(63)は、400銘柄以上の株を保有し、配当金と株主優待のみで生活している。クリアケースにギッチリ詰まった優待券、輪ゴムで無造作に束ねられたQUOカードや図書カード。自らを〝株式売買依存症〟と呼ぶこの変わったオジサンは、現金に換算すると、1年に600万~700万円相当の株主優待を受け取っているという。

「優待券は有効期限があるから大変です。髪も伸びていないのに散髪に行ったり、映画を年に140本観たり……。友人におごることも多いですね。明日も私のファンと一緒に映画を観に行きますよ。まあ、こんな生活を始めてからステキな人には一度も出会っていませんが……」

 毎日のように送られてくる優待品や優待券の数々を使い切るため、映画、スポーツジム、外食にデートと多忙な日々を送る桐谷氏。その話しぶりも、息つくヒマもないマシンガントークだ。還暦を超えていまだ独り身。株主優待に振り回される生活はさみしくないのだろうか。

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