佐々木芽生 第2回 「コジロウの死後、わたしを一人にさせられないと真剣に悩んでいた猫のムサシ」

撮影:立木義浩

第1回はこちらをご覧ください。

シマジ 佐々木監督が飼っている猫の名前は小次郎なんですね。佐々木小次郎とは、洒落ています。

佐々木 一時、コジロウとムサシを同時に2匹買っていました。コジロウが老衰で亡くなったときは、とても寂しい思いをしましたが、そうするうちに今度はムサシが危なくなってきたんです。

 サイキックの才能があるトルコ人の友人にみてもらったら、「芽生を一人にしては死にきれない、芽生が寂しくなるだろう、可哀相だとムサシは真剣に悩んでいる。だから、あなたから『ムサシ、一人になってもわたしは大丈夫よ』と言ってあげなさい」と言われたんです。

 その通りにすると、翌日、ムサシは静かに逝きました。

シマジ 猫と飼い主は以心伝心で何でもわかり合えるんでしょうね。意思の疎通は愛情次第で、人間以上に通じ合うものだと思います。わたしには体験的によくわかります。あっ、そうだ。ここに『ねこ新聞』の最新号があります。

佐々木 えっ、日本には"ねこ新聞"っていうのがあるんですか? 面白いですね。

シマジ この月刊『ねこ新聞』のわたしの原稿を読んでみてください。そうだ。久しぶりにセオに朗読してもらおうか。

セオ シマジさんは『ねこ新聞』にも原稿を書いているんですか。お安い御用です。久々にやりましょうか。

立木 セオ、お前は大変だね。ネスプレッソのカプチーノも作らないといけないし、朗読までしなくちゃなんない。