山田まさる「超PR思考ノート」

ネット選挙考②---新しい選挙のカタチ。

2013年07月09日(火) 山田 まさる
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 7月4日(木)から2013参議院選挙がはじまりました。街頭では街宣車の上で第一声を発する候補者の姿に遭遇しました。2週間強、お馴染みの"騒々しい"戦いが繰り広げられます。ただ、いつもと違うのは、今回がはじめての"ネット選挙"であるということです。街頭だけではなく、私たちのPCやスマホのディスプレイ上も"騒々しく"なるのでしょうか。

 ところで、今回のネット選挙、まだまだ十分に理解されていないようです。駅頭の選挙活動を車窓から眺めながら、20代の女性二人がこんな話をしていました。

「選挙はじまったね」
「"ネット選挙"なんでしょ」
「えっ!? ネットで投票できるの、すごい便利じゃん」
「投票はできないんじゃない」
「えっ!? そうなの。じゃあ、なんでネット選挙なの」
「そうだよね。ネット選挙って、今までと何が違うんだろう」

 間に割って入って説明してあげたい衝動を抑えつつ、「確かに、ネット選挙と聞けば、ネットで投票できると思うのは当然だし、ネット選挙の中身を正確に説明するのは実に難しい」と思いつつ電車を降りました。

 ネット選挙では、いったい何ができるのか、何が変わるのか---。

公示日以降もネットを使ってアピールできる

 これまでの選挙でも、候補者はネットで情報発信していたし、有権者もネットを使って候補者や政党の情報を入手することができました。実際、昨年末の衆議院選挙後のアンケート(マクロミル調べ)では、投票の参考にした情報の入手手段として、「テレビやラジオの報道番組(47.3%)」を抑えて、「インターネット(47.4%)」がトップだったという結果が出ています。

 ネット選挙解禁とは? これを理解するためのポイントは大きく2つです。

 まず1つは、時期の問題。これまでも、選挙に関係のない普段の政治活動では自由にネットを使えました。ただし、公示日以降、つまり、肝心な選挙戦の時期になると、ネットを使うことはできなくなっていました。自分のサイトを更新することも、ツイッターやフェイスブックを使うことも選挙違反でした。

 従来の選挙活動では、看板やポスターなどの掲示物、チラシやリーフレットなどの配布物は、サイズと枚数が決めれていました。ところが、今回からは、選挙期間に入っても、候補者がネットを使って自由に、有権者に訴えることが可能になったのです(ただし、ネット上の情報をプリントアウトして渡すのは選挙違反になります)。

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