開設14ヵ月で月間ユニークユーザー数が3000万! ~史上最速で急成長するバイラル・メディアサイト「Upworthy」の秘密

市川 裕康
「Upworthy」設立から4半期毎のユニークユーザー数の成長を示すスライド(6月にニューヨークで開催されたパーソナル・デモクラシー・フォーラムでのプレゼンテーションより)

 2012年3月に設立されたリベラル系オンラインニュースサイト、「Upworthy(アップワーシー: UpとWorthy(価値のある)を掛け合わせた造語)」が驚異的なスピードで急成長を続け、開設後たった14ヵ月で月間ユニークユーザー数が3000万人を超えたことがフォーブス・オンラインで報じられました。

●"With 30M Uniques Under Its Belt, Upworthy Is Ready To Monetize " (月間ユニーク訪問者数3000万をひっさげて、「Upworthy」がマネタイズへ)Forbes, 7/1/2013

 日本ではまだあまり馴染みがないニュースサイトではありますが、Upworthyが誇る拡散性・成長スピードは日本でも有名な「ハフィントン・ポスト」やソーシャルメディア・ニュースサイト「マッシャブル」をも凌ぐ勢いであり、ソーシャルメディア時代におけるオンラインメディア・サイトのあり方について大きな示唆を与えてくれるものだと思います。

いま最もシェアされているニュースサイト「Upworthy」とは

 Upworthyは、通常のオンラインニュースサイトとは異なり、同性婚、世界の貧困問題など、極めてリベラルで社会的意義がある情報を伝えることをミッションに掲げています。また、単純なニュースサイトとは違い、すでにウェブ上に存在するコンテンツ(主に動画や画像)をキュレーターと呼ばれるスタッフが丹念に探し出して、それに魅力的なタイトルとリード文を添えることで記事が作られる、一風変わったニュースサイトです。

Upworthyの記事が最もシェアされていることを示すグラフ (オンラインニュース解析サイト「Scanvine」調べ)

 同サイトは、アメリカ最大のリベラル系市民政治団体の1つ「ムーブオン」(MoveOn.org)の元エグゼクティブ・ディレクターであるイーライ・パリサー氏(『閉じこもるインターネット---グーグル・パーソナライズ・民主主義』の著者)と、社会風刺専門メディア「ジ・オニオン(The Onion)」の元マネージング・エディターであるピーター・キークリー氏(Koechley)の二人により創設されました。

 出資者にはフェイスブックの共同創業者、オバマ大統領選挙のオンライン・キャンペーン・ディレクターの経歴を持つクリス・ヒューズ氏(Chris Huges)も名を連ねています。スタッフ数はまだ20名弱と小規模で、意図的に、伝統的なジャーナリストのバックグラウンドを持たない、同社のミッションに強く共感した編集スタッフを集めています。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら
新生・ブルーバックス誕生!