田原総一朗×竹中平蔵対談【下】「移民の受け入れなどタブーなき議論をすれば人口減少下でも経済成長は達成できる」
[左]竹中平蔵さん(産業競争力会議委員/慶應義塾大学教授)[右]田原総一朗さん(ジャーナリスト)

この対談は6月10日に収録しました。

いつから財政再建に切り替えるのか?

田原: 安倍内閣における財政再建ってどう考えているんですか?

竹中: 基本的には2本目の矢のなかに両方入っているわけです。短期的には財政を拡大することで、つまり、最初の時点でGDPの3%くらいで需要不足があったんですが、それで10兆円の公共事業などの補正予算をやって、3%の三分の二くらいは埋まったんですよ。全体で年間15兆円くらいでしたから、10兆円やればそのくらい埋まっていくんです。

 しかし、日本の国債はGDPに対して200%を超えてしまって、ギリシャでも160%なんだから、これはもうどうしようもないですね、と。これを中期的には財政再建していって、2020年には基礎的財政収支を黒字にします、というのが公約ですよ。

田原: そこで聞きたいのは、財政再建財政再建って言うけど、まず成長していなければ財政再建できないですよね。そうすると、今の成長路線でいつまでに成長を達成して、いつから財政再建に切り替えるんですか?

竹中: それを早く発表しろ、というふうに言っているんです。これは経済財政諮問会議の仕事なんです。だから経済財政諮問会議は未だにどうしてこういう議論をしていないのでしょうか、と私は思っています。

 それを発表していないだけじゃなくて、いつ発表するかということすら発表していないんです。6月の骨太方針には大きなシナリオは書かれるというふうに言われているんですが、それには「いつまでに何%の経済成長をするか」というふうに数字の裏付けが必要なんです。これは経済財政諮問会議がちゃんとやっていれば、もう今頃そういう議論ができていますよ。

田原: なんでやらないんですか?

竹中: 知りません。私は経済財政諮問会議のメンバーじゃありませんからわかりませんけどね。

田原: 竹中さんがメンバーになっても良さそうなのに、誰かが外したんですかね?(笑)

竹中: いや、外してよかったと思っているんじゃないですか、みんな(笑)

田原: なんでそんな大事なことを検討すらしないんですかね?

竹中: そういう意味では、これは私の想像ですが、官僚任せになっているんじゃないですかね。

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