スパイ技術を開発するベンチャー企業にCIAが「投資」します

フォーチュン(USA)より

2013年07月14日(日)
〔PHOTO〕gettyimages

 ワシントンDCの郊外に、政府系ベンチャーキャピタル「インキュテル(In-Q-Tel)」の本社がある。同社はCIA(米中央情報局)の投資部門を担い、諜報活動に役立ちそうな技術を開発するスタートアップに投資している(社名のQはジェームズ・ボンドの作品から取られた)。

 1999年の設立以来、同社はこれまで約200社に出資してきた。一社あたりの出資額は100万~300万ドル(約1億~3億円)程度で、3年以内に技術を実用化させるのが目標だという。

 出資を受けている企業には、たとえば、スパイ工作員の口内に隠せる小型のワイヤレスマイクを開発したソニタス・メディカル社がある。工作員の言葉を自動的に録音し、近くのデバイスにWi-Fiで転送できるハイテクのマイクだ。

フォーチュン(USA)より

 またオクリス・ラブズ社は、パソコン画面を覗き見されにくくするソフトウェアを開発。本人以外の人が画面を覗き見していると、ウェブカメラが識別し、ポップアップウィンドウで知らせてくれたり、画面をぼやけさせたりするのだ。

 数十年前まで、スパイ活動に使える技術は米政府が自前で開発していた。だが、いまではシリコンバレーのベンチャーなどが有望な技術を開発しているので、そうした企業に出資することで、技術を育てるのが同社の狙いだ。

 諜報活動のハイテク化は今後、ますます加速しそうだ。

 

COURRiER Japon

2013年8月号
(講談社刊、税込み780円)発売中

amazonこちらをご覧ください。
楽天
こちらをご覧ください。



最新号のご紹介

COURRIER最新記事
Ranking

「クーリエ・ジャポン」 毎月25日発売

More
Close