国会活動に最も熱心な参議院議員は? 「国会議員の活動データを集積する会」がランキングを公表
[Photo]Getty Images

 NHKの「国会中継」が放映される「予算委員会」は、国会議員にとっては「晴れの舞台」だという。多くの人が質疑に注目するということもあるが、何をおいても全国にテレビ中継されることが大きい。質問する姿を選挙民にアピールできなくとも、テレビカメラの角度を計算して、自らの姿が映る席を確保し、存在をアピールするだけでも大いに意味がある。国会活動をアピールするうえでも強力な武器になる、というわけだ。

 にもかかわらず、テレビを見ていると、同僚議員との雑談に明け暮れる議員の姿や、居眠りをしている大臣や議員の姿を、嫌というほど見せつけられる。国会議員はいったい、国会で何をしているのか。どうやったら、国会で熱心に活動している議員と、そうでない議員を判別できるのか。

「代返」だって認められている国会議員の活動実態を「数値化」しよう

 実は、この質問に答えるのは案外難しい。国会議員の仕事は言うまでもなく、国会の会議に出席して議論を戦わせることだが、会議への出席率といったデータは集計されていない。極端な話、国会議員になって会議にもほとんど出席せず、質問もしない議員もいるのだが、それを簡単に見分ける方法がないのである。

 委員会などでは「委員差し替え」といって、当日の会議に出られない場合、若手の議員などに委員を差し替えて、出席させることがしばしばある。代理で出席の返事をする「代返」が公式に認められているのだ。そんな慣行もあって出席を取ることには意味はない、という意見もある。

 また、総理経験者など、「大物」議員になると、「懲罰委員会」のようなほとんど会議が開かれない委員会に名前だけ所属しているケースも少なくない。そもそも、国会でバリバリ質問するのは「若手議員の仕事」といったムードすらあるのだ。

 そんな国会議員の活動実態を「数値化」しようという試みが昨年秋から始まった。任意団体の「国会議員の活動データを集積する会」がそれで、私もメンバーに加わっている。昨年末の衆議院選挙の直前には衆議院議員の活動実績ランキングを公表したが、参議院議員選挙を前に、6月27日に参議院議員の活動実績ランキングが公表された。

 同会で集積しているデータは今のところ3つ。議員の「国会での質問回数」、議員の権利として政府に考え方などを質すことができる「質問主意書の提出件数」、そして「議員立法の提案件数」である。

 いずれも衆議院や参議院が公式の出している「国会TV」画像や、議事録などから、人海戦術でデータをエクセルファイルに抜き出している。「衆議院TV」の場合、各議員の発言時間が表示されているため、「質問回数」に加えて「質問時間」も集計したが、「参議院TV」には時間表記がないため、回数だけになった。いずれも限られたデータだが、それすら、まとまった数値が存在していなかった。

 参議院議員の任期は6年で、3年ごとに改選される。このため、全議員を比較するには直近3年分のデータに絞る必要があった。議事録などが公開されるタイミングもあり、一部は5月末までのデータになっている。

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