[虎四ミーティング]
元テニスプレーヤー・杉山愛さん対談後記

 杉山愛さんとは何度もお仕事でご一緒させていただきましたが、いつも勉強になることばかりです。

 世界をまたにかけて戦ってきただけあって、プレッシャーを力にする独自の方法もたくさんお持ちです。その一つが呼吸法。杉山さんによれば正心調息法というのです。ちょっと長くなりますが、紹介しましょう。

「体の真ん中の臍下丹田を意識して、鼻から息を深く吸い込みます。普段は浅くしか呼吸していないので、最初はなかなかうまくできないんですけど、何回かやっていくうちに、うまく肺の奥深くまで空気をいきわたらせることができるんです。大きく吸い込んだら、苦しくならない程度に少し息を止めます。ちょっとお尻の穴を閉める感じで、臍下丹田にグッと空気をためるんです。

 その時にいいイメージを思い描く。例えば、うまくプレーしている姿だったり、緊張せずにうまくスピーチしている場面だったり……。そして、今度は疲れや緊張といった毒素を体外に出し、“よし、自分はうまくできた”というふうに過去完了形で思い込むんです。つまり、いいエネルギーを体全体にいきわたらせ、逆に毒素を体外に吐き出す。これが私の呼吸法なんです」。

 読者の皆さんも実行されてみてはいかがでしょう。

                                 二宮清純