特別読み物 松山英樹と石川遼二人の運命を分けたものは何か
残酷な、あまりに残酷な…新星に追い落とされたスーパーエリートもうダメなのか、
それとも…

(左)松山英樹 (右)石川遼 〔PHOTO〕gettyimages

 ファンが注目したプロとしての初対決は実に対照的だった。長いゴルフ人生のたった一戦。しかし、とてつもなく大きな一戦。クラブを握り続ける限り、ライバル関係はこれからも続くのだ。

ギャラリーも凍りついた

「彼らほどのトップ選手になると、練習で技術を磨き続け、ここ一番の勝負所で、自分の才能や特徴を生かし切れるかが勝負の分かれ目になる。今年は明らかに松山くんに勢いがあるし、自信も漲っています。ただ、遼くんも我慢したことでもっと強くなる。二人は今後も、30~40年とライバル関係が続いて行くはずですよ」

 二人を「生涯のライバル」と呼び、その才能を称賛するのは片山晋呉、諸見里しのぶら多くのプロを指導してきたツアープロコーチの江連忠氏だ。

 怪物ルーキー・松山英樹と15歳で国内ツアー最年少優勝を果たした後、日本ゴルフ界を牽引し続けてきた石川遼。松山のプロ転向後、初の直接対決「日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズ」が幕を閉じた。

 初日だけで石川に13打差をつけるなど、松山の勢いがそのままスコアに出た初対決。この対決に向けて、闘志を剥き出しにしていたのは石川だった。6月10日、全米ツアーから帰国した石川は、すぐさま宍戸ヒルズへ。自身が予選落ちした全米オープンを松山が戦う最中、彼を迎え撃つべく入念な準備をしていたのだ。

 石川には日本を代表してアメリカで戦っている自負がある。だからこそ、松山には絶対に負けられないというプライドを隠さなかった。直接対決前、石川はメディアの取材に対し、

「楽しみです。ドライバーの飛距離は英樹に20ヤードぐらい離されると思う」