田原総一朗のニッポン大改革

田原総一朗×竹中平蔵対談【上】「成長戦略など不要!成長を阻害する『岩盤規制』をぶちこわせばいい」

2013年07月01日(月) 田原総一朗
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[左]田原総一朗さん(ジャーナリスト)[右]竹中平蔵さん(産業競争力会議委員/慶應義塾大学教授)

この対談は6月10日に収録しました。

田原: 今日は竹中平蔵さんに来ていただいています。「いま、アベノミクスの危機をどうとらえるか」というテーマでお話をいただきたいと思います。焦点になっているのは、今は株価も動いていますが、もう1つ、「3本の矢」が本当にちゃんとできるのか、ここをぜひお伺いしたいと思います。

 この前、日経新聞を読んでいたら、英エコノミスト誌の元編集長のビル・エモット氏が「構造改革、まだ日の目を見ず」と言っていました。構造改革というと3本の矢ですけど、1本目は金融緩和で、2本目は公共事業を作る、3本目が経済成長、ということですね。その3本目の矢の話をお伺いする前に、ここのところ急に株価が乱高下しています。これはどう見てらっしゃいますか?

日経平均は1万8000円を超えてもおかしくない

竹中: まず、これは私がよく申しあげることなんですが、ちょうど10年前の5月、私はりそな銀行に公的資金を注入しました。ちょうど10年前なんですよ。それ以降株価が上がり始めまして、あの時は1年間で五割上がったんですよ。

ところが今回は、国会が解散してから半年で株価が七割上がったんです。株価が上がるのは良いことなんですが、「さすがに早いな」とみんな思っていました。そうしたら、そこから若干の調整があって、今は半年間で五割上がった状態になりました。その意味では、早すぎた株価の上昇の調整だろうというふうには思います。

 まあ、何だかみんな勝手にバブルだとか好きなことを言っていますけどね、これはちょっと冷静に考えたらおかしいですね。目の前のことだけしか見ていない。2007年7月に日本の株価は1万8000円だったんです。リーマンショックの前も大体1万4000円です。だから1万3000円は全然おかしな株価ではなくて、バブルでもなんでもないんですよ。ちゃんとした政策を政府がとれば、1万8000円を突き抜けていっても別におかしくないわけです。これは、良い意味で「政策をしっかりやれ」「3本の矢をちゃんとやれ」という市場の声だと思っています。

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