メディア・マスコミ
「アダルト・娯楽サイト化」が進む朝日新聞デジタルはどこへ向かっているのか
朝日新聞デジタルのウェブサイト「ブック・アサヒ・コム」より

 驚くことにお堅いイメージの朝日新聞が発行する電子版、朝日新聞デジタルの急激な「アダルト・娯楽サイト化」が進んでいる。雑誌のヌードグラビアなどで引っ張りだこのタレント壇蜜さんの写真を表紙に持ってきている日もある。

 6月21日付で掲載されたその記事のタイトルは「放心状態3600枚」。写真月刊誌「アサヒカメラ」7月号(朝日新聞出版発行)が20日に発売され、上半身が露わな壇蜜さんの表紙写真が話題を呼んでいる---といった書き出しで始まる系列雑誌の紹介記事だ。

 さすがに乳首やヘアは載せていないが、壇蜜さんのセクシーポーズの写真4枚が掲載されている。

〈団地の殺風景な部屋で朝から若夫婦が濃密に交わっている〉

 このほかにも「なぜ激しく交わるのか」といった過激なタイトルの記事は、女優真木よう子さん主演の映画「さよなら渓谷」の紹介記事だ。「団地の殺風景な部屋で朝から若夫婦が濃密に交わっている。そこへドアを激しくノックする音」と、朝日記者が書く署名記事は欲情をそそるような感もある。

 こうした記事が増え続けるのを見て、長年の朝日新聞読者だった40代主婦は「子どもには見せられません。うちの家庭では朝日新聞デジタルは『有害図書指定』です。主人に自宅のパソコンからアクセスできないように処置してと、頼みました」と語る。

 娯楽化については、「AKB48」関連の報道が熱心だ。

 6月27日付の「指原センターTBS音楽特番で初披露」というタイトルの記事では、AKB48の「第5回選抜総選挙」で1位になったHKT48の指原莉乃さんの初センター曲「恋するフォーチュンクッキー」が29日放送のTBSの大型音楽番組で初披露されるという内容だ。総選挙報道も熱心だった。

 社会現象やニュースとして、壇蜜さんやAKB48を取り上げることは構わないと筆者は思う。しかし、特にアダルト記事については、欲情をそそるような露出の方法(タイトルの付け方)に問題があると言わざるを得ない。ページビュー(PV)を上げるためだけの作り方のように見える。

 また、こうした露出のさせ方は読者への「裏切り行為」とも指摘されかねない。
 企業では広報部などを除いて組織内のパソコンからアクセスできるサイトに制限がかかっているケースが多いが、「朝日新聞や読売新聞などの新聞社系ウエブサイトは職場でも自由に見られるケースが多く、仮に制限がかかっていたとしても、申請すれば制限は必ず解除される」(大手メーカー幹部)という。

 ビジネス上、社会情勢に関して情報収集が必要なケースもあるため、新聞社系ウエブサイトは「特別扱い」ということなのである。

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