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『グラゼニ』(講談社漫画賞受賞!)原作者が語る「落ちてるゼニ」の拾い方
森高夕次(もりたかゆうじ)/'63年長野県生まれ。「コージィ城倉」名義で漫画家としても活動。代表作に『ショー☆ バン』(森高名義)、『おれはキャプテン』(コージィ城倉名義)など。高校時代まで野球部に所属していた

〈今の給料では貯金もできんのです!〉

〈僕は安月給ですから。いいなあ~9000万円近くの給料をもらっている人は。高級外車を何台も所有できるんだから〉

〈僕の話を最後まで聞いていただければ、あと100万円は給料をアップせざるを得ないと思うんですよ〉

 かつてこんな生臭い言葉が飛び交うスポーツ漫画があっただろうか。「野球とカネ」をメインテーマに、球界の〝裏側〟と選手の本音を描く漫画・『グラゼニ』。現在、単行本の累計発行部数が150万部を超えた、注目度急上昇中の本作品の誕生秘話と制作裏話を、原作者の森高夕次氏に直撃だ!

年俸1800万円の秘密

―今日は森高先生に『グラゼニ』成功の秘訣を伺いに来ました。本作のヒットで森高先生がどれだけの〝ゼニ〟をつかんだのかも気になりますが、この作品がどうやって生まれたか、その経緯を教えてもらえますか?

森高 ハハハ、凡田だったら僕の収入もしっかり計算しているだろうね(笑)。僕はもう20年以上、漫画家兼原作者として活動してきて、これまでにも『砂漠の野球部』や『おれはキャプテン』と、いくつか野球漫画を描いてきたんだけど、昔から〝球界とカネ〟をテーマにした漫画を作りたいな、と思っていたんですよ。

 子どもの頃から野球が好きなんだけど、こういう仕事をしていると、テレビよりもラジオで野球中継を聴くことのほうが圧倒的に多いわけ。特にニッポン放送の『ショウアップナイター』をよく聴くんだけど、番組の解説を務める江本(孟紀)さんの話が、面白くてね。「このバッターは2億円もらってるんだから、こんなピッチャーの球、打って当たり前なんだよ」って、解説基準のひとつに年俸を取り入れてるんです。