小笠原、岩村、和田、小久保…
「統一球」に人生を乱された選手たちのホンネ

フライデー

「開幕当初からたくさんの人に、『去年からこのボールだったら』と言われましたね。オレも冗談で、『そやなぁ、ホンマやわぁ。もう1年やったかもな』って。オレら野球関係者は、今年は明らかに飛ぶという認識。今回公表されたからといっても、『わかってました』って感じですね。

 そもそもWBCで勝つために統一球にしたのに、結局、勝てなかったからそれをまた戻すっていうのはどうかなと思う。国際基準に合わせるなら、革の質、縫い目の高さ、糸まで一緒にしないと。だから、WBCで肩やヒジに違和感を覚える選手が多いんじゃないのか。国際基準のボールを使えば、日本のピッチャーがWBCでちょっと連投しても、肩やヒジにはこないと思うよ。みんな、けっこう疲れを残して帰ってくるでしょ。あれはボールの影響もあると思う」

 金本氏が言うように、選手間ではすでに「今年は飛ぶ」と囁かれていた。そして、もっともアオりを受けているのがピッチャーなのだ。昨季までは防御率0点台、1点台前半の投手が多かったが、今季、1点台は6月18日現在、わずか3人だ。

「一番苦しんでいるのはヤクルトの石川雅規。精密機械のようなコントロールが武器なのに、統一球になってから2年連続で四球が増えた。それでも、なんとかアジャストして10勝、8勝とチームに貢献してきましたが、今季、また球が変わったことで、2勝5敗と苦しんでいます」(スポーツライター)

 飛ばずに苦しむ打者、飛んで苦しむ投手。それはプロであるかぎり乗り越えなければならない壁だ。しかし、その隠蔽は選手生命に直結する。このままNPBの加藤良三コミッショナーが居座るようでは選手たちは納得できるはずもない。

「フライデー」2013年7月5日号より