対決のときが来た石川遼と松山英樹「プロのプライドとは何か」教えます
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ライバルの背を追い続け、今春プロ転身した松山。プロとして5年、ツアーを引っ張り、今季一人、米ツアーを戦う石川。立場は違えど、同い年の二人には並の選手が知る由もない強烈なライバル意識がある。

絶対に負けられないから

「6月13日から始まった全米オープンの練習場で、今年のマスターズを制したアダム・スコットに、英樹が『一緒にラウンドしてくれませんか』と話しかけたんです。他の日本人選手と練習ラウンドを行っても良かったのですが、それは日本でもできること。英樹がここに来た意味を自分で考えて、そういう積極性を見せてくれたのはうれしかった」

 近頃、松山英樹(21歳)のメンタル面に変化が起きていると指摘するのは、ツアーに帯同する東北福祉大学ゴルフ部・阿部靖彦監督だ。

 ライバルの石川遼に比べて、お世辞にも雄弁とは言えない。それどころか周囲の目には内気で寡黙に映る。

 しかし、今季、プロ転向後、すでに国内ツアー2勝。「メジャーを全部勝ちたい」と公言する男は、国内トップという現状に満足する気配はまるでない。少しでも上へ—。松山本人は冒頭のシーンの意味について、こう明かした。

「俺も人間ですから、(外国人選手に)声をかけるのはビビりますよ。でも、こっちでやっている人って、自分にはない技術の引き出しがたくさんある。それを観察したかったんです」

 いつもと違う行動。それは石川に負けたくない一心からなのかもしれない。怪物ルーキーがとうとうライバル・石川遼(21歳)とプロ入り後、初対決を迎える。