2013.06.27(Thu)

次なるミッションは安心して子供を産める社会を作ること。国の力は人口によって左右されるものだと思いますから。

和光堂 岩上伸

週刊現代
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楽しむ

 関西出身で、血液型はB型です。楽天的な気質ですが、明るささえあれば組織も人もかならずよい方向へ行くと信じています。たとえばアサヒビールは私が入社した時、業績は芳しくありませんでした。しかし予算が少なければ、みんなで大阪の日本橋(東京の秋葉原にあたる電気街)へ材料を買いに行き、実験装置を手作りしていた。面白そうでしょ?

 こうして仕事を楽しみ、工夫し基礎研究を続けていたからこそ、『スーパードライ』が大ヒットしたあとも、生産が滞らず、さらなる高品質の商品を出荷し続けることができたのです。今も同じですよ。たとえば私など、取引先の方たちと情報交換しながら飲むのが楽しく、夕方になると毎日ウキウキしながら出かけます。

宴会費争奪戦

 業務改善活動も、あくまで「楽しく」行なっています。社にいくつものチームをつくり、発表会で様々な取組みを報告してもらいます。投票制で順位をつけて表彰チームを決定。金一封をもらったチームはみんなで楽しく宴会をしてさらに団結を図っています。

業務改善活動 全社員がチーム別で取り組む。写真は2012年の全国発表会表彰式の様子。一番左が岩上氏

帰巣本能

 将来の夢は、リタイアしたら地元で農業をやりながら、遊びや趣味に生きることです。故郷・和歌山の田舎町には、一足先に定年退職した悪ガキどもならぬ悪オジサンたちが、手ぐすねをひいて私の帰りを待っています。鮭が自分が生まれた川へ戻るように、人間にも帰巣本能があるのかな・・・・・・。

カメラ好き

 カメラが好きです。写真を撮ることでなく、カメラいじりのこと(笑)。以前、中古のカメラ屋さんをのぞいたら、若い頃、高くて買えなかった品が安く売っていたんです。当時のカメラは電子制御技術は使われておらず、フィルムを手で巻き、シャッタースピードを決める仕組みも、すべて機械式。

 そこで、動かないものを買ってきて「なるほど、こんな機構だったか」などと感心しつつ、バラして組み立てる。すると、時々ですが、動くのです。半分くたばっていたモノが再び動くうれしさったら・・・・・・ただし、妻を含め誰もほめてはくれませんが(苦笑)。

KKD反対

 モノが動くロジックを知る。これは仕事でも大事なことだと思っています。たとえば、何か課題に直面した時、KKDでやってしまうのはよくない。KKDとは「経験と勘と度胸」の頭文字で、これで解決できても、またかならず同じことが起き、失敗から何も学んでいないから、いつかKKDでは解決できないことが起きるのです。逆に、うまく行った理由と、うまく行かなかった理由を知り、組織で共有すると、みんなが納得する方法が生まれます。

面接対策

 好きな若者は、素直で、伸びしろがある人間です。就職の面接では、学生の側が何度も面接を受け、面接慣れしていて、面接官である社員たちは慣れていない、ということがよく起こります。だから、本当の実力を知るため、意外な質問も織り交ぜます。

 私は理系の学生に「キミがやってきた実験を、まったく専門的な知識がないおばあちゃんに説明するように言ってみて」と聞いていました。すると、根本から理解している学生と、表面だけ理解している学生で大きな差が出るからです。

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