雲散霧消した安倍首相の"第2の電撃訪中"が 谷内内閣官房参与を極秘に中国へ向かわせた
北京国際空港 [Photo] Bloomberg via Getty Images

 テレビ朝日の6月20日昼のニュースで、安倍晋三首相の外交ブレーン、谷内正太郎内閣官房参与(元外務事務次官・1969年外務省入省)が極秘裏に中国を訪れていたことが判明した。
 同局の北京支局スタッフが18日、北京国際空港を出発する間際の谷内氏をキャッチ、撮影したことから、谷内参与の極秘訪中が明るみに出たのである。

 翌日の新聞各紙(朝刊)報道には詳細の言及がなかったので、ここで触れておきたい。

 先ず、谷内参与は15日に北京入りしたのだが、同氏には外務省の石川浩司アジア大洋州局中国・モンゴル課長(86年)が同行しており、この一点からだけでも谷内訪中が「公務」であったことが分かる。

谷内内閣官房参与は王毅外相とも会談した

 谷内内閣官房参与が北京滞在中、戴秉国前国務委員(外交担当)と会談したことは新聞報道にあるが、3泊もした谷内氏がその他の要人は誰と会ったのかの記述は皆無だ。

 筆者が承知している限りでは、王毅外相とも会談している。
 が、それ以外の人物は、正直いって特定できていない。少なくとも戴、王両氏との会談には駐北京日本大使館から垂秀夫公使(政務班長・85年)が同席している。

 外務省切っての中国語の遣い手であり、チャイナスクール(中国国語研修)の逸材として知られる垂公使は、胡錦濤前国家主席(共産党総書記)時代から中国国家指導部周辺に張り巡らした人脈が監視対象になるほどで、現在も公安当局から「要注意人物」の烙印を押されている。

 それはともかく、谷内参与訪中の目的は何だったのか。

 官邸サイドは否定しているが、メディア関係者の間では、谷内氏が近いうちの安倍首相の中国訪問を打診するためのものだったという見方が支配的である。
 第1次安倍内閣発足直後の、06年10月の安倍電撃訪中の下支えをしたのが、当時、外務事務次官だった谷内氏であったこと、そしてその際の中国側のカウンターパートが戴筆頭外務次官(当時)であることから、そうした見方をする向きが多い。

 だが、筆者には全く異なる情報が入っている。

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