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市川裕康「デジタル・キュレーション」
2013年06月21日(金) 市川 裕康

「パーソナル・デモクラシー・フォーラム」レポート ~市民と政治・行政をつなぐシビック・テクノロジー業界の可能性

「パーソナル・デモクラシー・フォーラム」のホームページより(41名のスピーカーによるプレゼンテーションの動画アーカイブは全て閲覧可能)

前回の記事でも紹介したように、テクノロジーと政治・行政に関する国際会議「パーソナル・デモクラシー・フォーラム(Personal Democracy Forum : 以下PDF)」(6月6-7日 @ニューヨーク) に、私も先日、参加する機会を得ました。今回は現地で実際に感じたカンファレンスの様子、強く印象に残ったことなどをレポートしたいと思います。

10周年を迎え、「シビック・テクノロジー業界」の必須イベントに

 ワシントン・スクエア公園の真南にあるニューヨーク大学のホールには、朝から500人以上の参加者が集まり、熱気あふれる様子で会議がスタートしました。過去に何度も参加しているリピーターも多く、また、この「シビック・テクノロジー(civic technology)」セクター(業界)事体が新しく、エッジの効いた「同志意識」の強い人が多いためか、会場のあちこちでネットワーキングが活発に行われていました。

 今回、PDFに参加して改めて強く感じたことの一つは、この「シビック・テクノロジー(civic technology)」というキーワードで語られる「業界」が、過去数年の間に急速に形成されつつあり、「ガバメント2.0」「オープン・ガバメント」「オープン・データ」などのキーワードで語られているムーブメントも広く含む形で、大きな盛り上がりを見せつつある、ということでした。

 先の大統領選挙の際にSNSやビッグデータ分析が活用された話は、すでに日本でもニュースとして取り上げられ、多くの人に知られています。オープン・ガバメント、オープン・データという言葉も、安倍政権の成長戦略の中核に据えられ、先端的な地方自治体はすでに様々な取り組みを進めており、日本でもこうした機運が盛り上がりつつあることは認識していました。ただ、PDFの会場に身をおくことで、一つひとつのキーワードをさらに大きなカテゴリーで括るかのような「シビック・テクノロジー業界」という生態系の成熟ぶりに大きな感銘を受けました。

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