賢者の知恵
2013年06月23日(日) 週刊現代

医者に聞いても分からない「治るがん」と「治らないがん」「死ぬがん」と「死なないがん」ここが分かれ目です

週刊現代
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〔PHOTO〕gettyimages

 進行がんで発見されても完治する人もいれば、早期に発見されたのに死に至る人もいる。がんの大きさだけでは分からない境界線はどこにあるのか。医者はなぜ真実を語ってくれないのだろうか。

結果は最初から決まっている

 毎年70万人が新たにがんにかかり、35万人ががんで死んでいる。治療技術は日々進歩し、新薬や新たな治療法が開発されているものの、人類ががんを克服するには程遠い。

 そもそも、最新治療を尽くしたのに亡くなってしまう人が大勢いる一方で、治療を拒否したのに生き続ける人もいる。いったい、なぜそのようなことが起こるのか。じつは、これには患者が知らない「がんの特性」が関わっているという。

「治るか治らないかは、発見されたときの大きさには必ずしも関係なく、発生したときから持っているがん細胞の性質で決まっているのです」

 そう話すのは、元消化器外科医で現在は日の出ヶ丘病院のホスピス医である小野寺時夫医師だ。これまでに5000人以上のがん患者を治療し、2500人以上のがん死に接する中で、このような結論に至ったという。小野寺医師が続ける。

「ゆっくりと大きくなるが、周囲の組織に浸潤することも転移することもない"のんびり型"と、小さいうちから浸潤や転移をする"せっかち型"があるのです。のんびり型は放置しても症状も出にくく、命とりにもならないのですが、せっかち型は、早い時期から浸潤や転移を起こしているので治療をしても治癒することがなく、残念ながら長生きもできない。

 さらに言えば、せっかち型を手術するとより悪性度が高まって、急速に再発進行して命とりになることがある。これは、私自身、外科医時代に何度も経験しています。1cmほどのすい臓がんを発見された患者さんがいました。私がそれを切除し、長生きすることを期待していたのですが、再発し、9ヵ月後に亡くなってしまったのです。手術をしなければ、もう少し長く生きられたかもしれません。

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