特別読み物 「松山英樹のほうが石川遼より上」そう考え始めたおじさんゴルファー(急増中!)たちへ でも、ゴルフはそんなに単純なスポーツではありません
(左)松山は「ダイヤモンドカップゴルフ」を制し、プロ転向後2勝目
(右)石川はシーズン序盤、予選落ちが続いたが、復調の兆しをみせる 〔PHOTO〕gettyimages

 プロ転向後、松山はすでに国内2勝。賞金ランクでトップを走る。一方、今季から米ツアーに参戦中の石川の結果は芳しくない。明暗分かれたように思える二人はそれぞれの高みを目指して奮闘中だ。

同じ年に生まれた運命

「(松山)英樹は大学に入った頃から志を高いところに置いて戦ってきました。プロ宣言した時に『メジャーを全部勝ちたい』と言ったのも、その気持ちがあったから。彼に対して『プロになりたての若造が生意気言うな』という批判があることは十分に承知しています。ただ、それは英樹の本心なんです。たとえば、2勝目を挙げたダイヤモンドカップゴルフのコースマネジメントは世界一過酷なコースセッティングとされる全米オープンを想定したものでした。仮想全米オープンで勝ってしまったのだから大した奴だと思いますよ」

 そう愛弟子の活躍に眼を細めるのは、松山英樹に帯同している東北福祉大学ゴルフ部・阿部靖彦監督だ。

"怪物ルーキー"松山英樹(21歳)の快進撃が止まらない。国内開幕戦の10位を皮切りに5戦2勝と絶好調。日本ゴルフツアー機構によると記録が残る'85年以降、プロデビューシーズンに2勝した選手は松山が初。獲得賞金は約7000万円を突破し、2位を3000万円以上も離して、賞金王レースを独走している。あるスポーツ新聞記者は「このままのペースだと年間9勝、賞金は3億円」という驚愕の数字をはじき出す。

 一方、昨年まで日本ツアーを引っ張っていた石川遼は米ツアーで苦戦を強いられている。「自分のパフォーマンスを最大限に発揮できれば国内で賞金王は獲れる。でも、僕が目指すのはあくまでもメジャー制覇」と今季、米PGAツアーに本格参戦を果たしたものの、初戦から3戦連続で予選落ち。松山が出場を決めた6月13日からの全米オープンでも地区予選を突破できず、世界ランキングは124位(6月7日現在)まで落ち込んでいる。慢性的な腰痛の状態も深刻そうだ。ゴルフ誌記者が声を潜める。