[プロ野球]
日本ハム・荒張裕司「天国の母の“教え”を胸に」

アイランドリーグ出身選手たちは今 2013年Vol.5

問われるリード面の粘り強さ

 アイランドリーグの徳島から北海道日本ハムに入団し、今季が4年目だ。3年間、1軍昇格はなく、まさに勝負のシーズンとなる。昨季から取り組んできたのは、盗塁阻止率の向上である。強肩がウリの荒張ではあるが、昨季のイースタンリーグでは1割台。持ち味を生かしきれずにいた。

 オフに取り組んだのは下半身強化だ。どんな体勢であっても同じようにスローイングできる体の強さを求めた。安定した土台を改めてつくることで送球の精度を高めた。
「まだまだですが、去年よりも盗塁が刺せるようになりました。ピッチャーはクイックをしっかりしてくれるので、アウトにできるタイミングであれば、確実に刺したいです」

 日本ハムは1軍には鶴岡慎也、大野奨太と2人の実績あるキャッチャーがいる。若い近藤健介も昨季、高卒1年目のルーキーながら1軍でマスクを被った。荒張も、もうのんびりしてはいられない。

 2軍での成長を見守る福澤洋一バッテリーコーチは「技術は伸びている」と評価しながらも、「1軍の勝敗がかかったところではリード面での粘り強さが問われる。1軍の試合で自分ならどう抑えるか、当事者意識を持って答えを見つけ出してほしい」と語る。

「ピッチャーが調子のいい時は、どんなキャッチャーと組んでも抑えられるんです。たとえ調子が悪くても、いかにバッターを抑え、勝たせられるか。そこがキャッチャーとしての評価につながると感じています」