堀賢一 第2回 「だからわたしはシマジさんがいる広尾のほうに足を向けて寝たことがありません」

撮影:立木義浩

第1回はこちらをご覧ください。

立木 堀さん、どうしてシマジと付き合って家が建ったの? 考えられないよ。

セオ ほんとですよ。

シマジ お前はいい過ぎじゃないか。セオは結構、おれの恩恵に浴してきただろう。塩野七生さんだって紹介したし、それに・・・。

セオ おっしゃる通りです。調子に乗って口が滑ってしまっただけです。お許しください。

シマジ 可愛いセオのことだ、もちろん許す。

セオ でも、家一軒が建つほどの恩恵とはタダゴトではありませんね。

 これは話せば長くなりますが、いいですか?

セオ ではその前にネスプレッソ・ブレーク・タイムを入れましょうか。

シマジ いくら何でもまだ早いだろ。

 はじめてシマジさんに会ったころ、ちょうどシマジさんはソムリエスクールを卒業したころだったんです。

立木 会社務めをしながらよくそんな時間を作れたな。