賢者の知恵
2013年06月12日(水) 週刊現代

特別レポート サラリーマン、置かれた場所で咲きなさい 思い通りにならない会社人生だから面白い

週刊現代
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〔PHOTO〕gettyimages

 窓際部署でも子会社でも、「サラリーマンのひと花」を咲かせる人はいる。彼らは会社からの命令に何を思い、どう行動したのか。会社員の常、人事異動へ不安を抱くサラリーマンに送るメッセージ。

人間、腐ったらおしまい

 リクルートワークス研究所所長の大久保幸夫氏は言う。

「会社にとって、人事は組織の未来を決定するほど重要なもの。しかし逆に言えば、人事異動ほど社員を不安にさせるものもありません。すべての社員が満足する人事などありえない。不本意な人事異動を命じられた場合、多くの人がやる気を失うか、異動先で埋没してしまうのが実情です。

 だが一方で、腐りそうになる気持ちをこらえ、不本意なポストでも踏ん張る人たちがいます。左遷や降格人事を受けたときこそ、サラリーマンは真価が問われるとも言えるのです」

 置かれた場所が不本意だからといって腐るのか、それとももう一度咲くのか。両者を分けるのは、過去の実績やノウハウではない。

 たとえばこの6月にフジテレビの社長に就任する亀山千広氏(56歳)は、畑違いの仕事で評価を高めた。

「'13年1月に、フジ・スタートアップ・ベンチャーズというフジ関連の投資会社の社長に、本社の役員と兼務で就任しました。『踊る大捜査線』の生みの親として知られる亀山さんはずっと編成畑を歩んできた人ですから、当然投資なんて専門外。社内には『亀山は終わった』という声もあった。しかし、勉強をして、インタビューに淀みなく答えられるほどの知識を身につけていた。新天地でもやるべきことをやる姿勢は、間違いなく社長に抜擢された要因の一つです」(フジ社員)

次ページ  亀山氏の他にも、逆境から這い…
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