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「70%の確率で発生」って、どういうこと? で、南海トラフ大地震(M9.1)は来るの?来ないの? ——本当に来たら、日本は終わりでしょ

 よく耳にするけれど、よくよく考えると意味が分からない。大地震の発生確率はそんな数字の代表格だ。天気予報で降水確率70%なら傘を持って出る人は多いだろうが、地震はどう受け止めればよいか。

聞けば聞くほど絶望的

「もしそれが来たら、待っているのは、まさに地獄のような世界ですよ。大勢の人が亡くなるのもつらいが、震災そのものを生き延びた人々にも恐るべき苦難が待っているのです」(まちづくり計画研究所・渡辺実所長)

 いま、政府が次々と被害想定などを発表し、「次に来る大地震」として国民的関心が高まっているのが、南海トラフ大地震だ。

 最大M9・1とも予想される巨大な地震だが、この大災害ははたして、本当に来るのか、来ないのか。

 現在のところ、私たち国民に「南海トラフ大地震がどれくらい切迫した脅威なのか」を判断する材料として与えられているのは、政府の地震調査委員会が発表した「今後数十年以内にM8以上の南海トラフ大地震がやってくる確率」だ。

・今後50年以内に90%以上
・今後30年以内に60~70%
・今後20年以内に40~50%
・今後10年以内に20%程度

 しかし、「これから地震が来る確率は70%です」と言われても、地震が近々、実際に来るということなのか、来ないかもしれないのか、肌感覚で分からないという人は多いだろう。

 そもそも「発生確率」という数字は、どのようにして算出されるものなのだろうか。

「計算の原理自体は、極めてシンプルなんですよ」

 と話すのは、地震学が専門の武蔵野学院大学特任教授・島村英紀氏だ。