山本昌邦「FootBallマネジメント」

10年先、20年先を見据えた若年層の育成なしに、世界の舞台で恒常的な成果は望めない!

2013年06月11日(火) 山本 昌邦
ベトナムのキッズアカデミーにて

 日本代表のブラジル・ワールドカップ出場決定を、私はベトナムで知りました。理事長を任されている「アスルクラロスポーツクラブ」のスタッフが、同地でキッズアカデミーに携わっているからです。

 昨年は6月から1ヵ月ほど開催し、好感触を得ることができました。今年はさらに期間を長く設定し、募集人数も増やしました。6歳以下、8歳以下、10歳以下の3つのカテゴリーで、25人ずつ二つのグループを指導していきます。

 首都ハノイで行なった4月のセレクションには、たくさんの子どもたちが集まってくれました。ベトナムサッカー協会の会長と専務理事、それに教育省の関係者も足を運んでくれました。地元テレビや新聞の取材も受け、我々の試みに対する期待を強く感じました。

 ベトナムサッカー協会の関係者からは、現地を訪れるたびに「代表監督をやってくれないか?」と言われます。指導者のひとりとしてはありがたい申し出ですが、「それよりもまず、タネを蒔きましょう」と私は答えます。"タネ蒔き"とはもちろん、子どもたちの育成です。

 日本が初めてワールドカップに出場したのは、1998年のフランス大会でした。この大会で若くしてレギュラーをつかんだ中田英寿、川口能活、城彰二らの選手たちは、中学・高校年代から日本代表として活躍してきました。私自身も日本サッカー協会のスタッフとして若年層の育成に携わり、中長期的な視点で彼らと接していきました。

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