経済の死角

世界で最も有名な「投資の神様」ジム・ロジャーズ直撃インタビュー 「私が日本株をすべて売り払った理由を話そう」

激論 アベノミクス 大ピンチ!市場のプロも震える 大暴落あるのかないのかいつなのか

2013年06月10日(月) 週刊現代
週刊現代
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〔PHOTO〕gettyimages

プロなら誰でも知っている

 昨年11月、安倍晋三首相が無制限の金融緩和政策を行うと発表した直後、私は日本株を買いました。一般的に、紙幣が多く出回るようになると、株価は必ず上がる。だから、その前のタイミングを見計らって買ったのです。そして、買った株のほぼすべてを、5月6日の週に売り払いました。

 こう話すのは米国生まれの世界的投資家、ジム・ロジャーズ氏(69歳)だ。「稀代のカリスマトレーダー」として有名なジョージ・ソロス氏と共に、1970年代、「クォンタム・ファンド」を設立。10年間で投資額の4200%もの驚異的な利益を生み出した。現在は、英語圏と中華圏の接点であるシンガポールを拠点に、投資活動を続ける。

 そんな氏が、先日、保有していた日本株を売却したという。なぜ、今このタイミングだったのか—。「投資の神様」に、売却の真意と、今後の相場の見通しについて、独占取材した。

 そもそも、私が日本株を買ったのは、アベノミクスを評価してのことではありません。日本国民は株価が上がったことでアベノミクスを歓迎しているようですが、巨額の財政出動は、根本的な問題解決ではなく、先送りに過ぎない。長期的に見れば、円安は止められなくなり、通貨の価値は下がり続けるでしょう。日本経済の見通しは、けっして明るくないのです。

 それなのになぜ、私は日本株を買ったのか。私を含め、今、日本株を買っているのはプロの外国人投資家たちです。経験豊富な彼らは、その国がどこであれ、政府が紙幣を刷ると発表すればすぐその国の株に食いつく。金融緩和がなされれば、株価が上がることを経験上知っているからです。

次ページ  そして、売り時にもセオリーが…
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