仏大統領歓迎午餐会のパティシエに"TVチャンピオン"を選んだ安倍総理夫妻の強さの秘密
2007年当時の安倍夫妻 [Photo] Getty Images

 日本酒:山口県の大吟醸「獺祭」(磨き2割3分)
 ワイン:甲州の「アルガブランカ・ヴィニアル・イセハラ」2012年
 前菜:アンズタケとシバフタケのカプチーノ仕立て
 準メイン料理:山口県産のマナガツオ、ヴァレドージェの調理法
 メイン料理:ソムザーン牛と神戸牛の西京漬けロースト
 デザート:清美オレンジとジヴァララクテチョコレートのジュプリーズ、コーヒー、ボンボンショコラ
 デザートワイン:南仏の「リヴザルト」1954年

 6月7日午後、首相官邸で催されたフランソワ・オランド仏大統領歓迎午餐会のメニューである。
 この午餐会のシェフは、東京・四谷「オテル・ドゥ・ミクニ」の三國清三氏、東京・銀座「エスキス」のリオネル・ベカ氏、京都「菊乃井」の村田吉弘氏の3人。そしてパティシエは兵庫・三田市「パティシエ エス コヤマ」の小山進氏。

デザートワインは生まれ年の希少モノ

 主催した安倍晋三首相とオランド大統領は共に1954年生まれであり、その年の南仏ラングドック地方の甘口ワイン「リヴザルト」が選ばれたのだろう。値段的にそれほど高くないが、希少なワインであり、日本では手に入りにくい。ルイ14世が好んだとされる。
 日本酒「獺祭」は安倍首相地元の地酒であり、同名の時代小説がヒットしたこともあって、最近は人気上々で、これまた入手困難である。
 甲州ワインの評価は今や世界レベルに達しており、自信を持って国産ワインを供したのだろう。

 食材を見ると、旬の山口産マナガツオをオランド大統領出身のノルマンディー地方風の調理法を採り、メインの肉は神戸ビーフとフランス最大牛肉産地ソムザーン牛を使うなど、メニュー作成に心を砕いていることが分かる。
 パティシエの小山氏は、テレビ東京系「TVチャンピオン」でグランプリを獲得した方だが、筆者からすると「うん?」と思わず唸ってしまった人選だ。

 こうして検証してみると、安倍首相夫妻の好み(テースト)が強く反映していると感じるのは筆者だけではないないだろう。
 特に、昭恵夫人である。

 我が国のフランス料理の世界では三國氏は超有名人であり、この午餐会料理の責任者でもある。安倍氏夫妻は「シェフ三國」の大ファンと聞く。だが、在京フランス人コミュニティでの評価は必ずしも高くない。
 ミシュラン2つ星を獲得した「エスキス」は、フランス人の友人も足繁く通うほどで、予約を取るのに難儀するという。

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