賢者の知恵
2013年06月06日(木) 週刊現代

面白すぎる!出演者、番組スタッフが舞台ウラを明かすNHK『あまちゃん』、どうやって作っているのか

週刊現代
upperline

 月曜から土曜まで、朝8時から15分間の楽しい時間。大人気朝ドラ『あまちゃん』の不思議な面白さの秘密や制作秘話を、あの重要な登場人物や、音楽や方言指導を担当するスタッフたちから集めてみた。

ロケ現場はすごい盛り上がり

「撮影現場では宮本(信子)さんと小泉(今日子)さんが中心になって、しっかり締めてくれていますね。小泉さんとの共演はもう4~5本目になりますが、実に魅力的な方です。朝からあんな不機嫌な顔で演技をしても不快感がない」

 高視聴率を記録し続ける大人気NHK朝ドラ『あまちゃん』は、海女の町・北三陸を舞台にしたアキ(能年玲奈)と、母・春子(小泉今日子)、祖母・夏(宮本信子)の三代記だ。海女となったアキはいよいよアイドルを目指す。春子の夫・正宗役を演じる尾美としのり氏は、現場での小泉の自然体の存在感を強調する。

「小泉さんは人間として強いというか、かっこいいんですよ。大人だし、女性らしいし、男前だし(笑)。

 岩手県久慈市でロケをしているとき、小泉さんと杉本(哲太)さんと僕、という同年代3人で、地元のスナックに行ったことがありました。地元のお客さんもいて、その中の一人の僕らと同年代くらいの女性がカラオケに小泉さんの名曲『木枯しに抱かれて』を入れたんです。『あわよくばキョンキョンが歌ってくれないかな』という下心がなんとなく見えて、僕は正直『嫌な感じだなぁ』と思っていました。ところが、当の小泉さんは屈託ない笑顔で『ありがとうございます』ってお礼を言うんです。しかもその女性が歌い出したら、小泉さんがもう一つのマイクを取って、ハモってあげるんですよ。男前だなあ、と思いました。その女性もファンだったんでしょう、感動して号泣しちゃって。それを見てなぜか僕も泣いてしまいました(笑)」

「岩手ことば指導」という立場で、出演者の方言指導にあたる俳優のだるま太朗氏もキョンキョンの飾らない姿に感銘を受けた一人だ。

「撮影現場で小泉さんに、なんかの拍子に『アイドルはもう脱皮したんですか』と質問をしてしまったことがあるんです。小泉さんもさすがに一瞬怪訝な表情をされたんですが『いまはアイドルとか芸能人とかじゃなくて、人間をしています』とおっしゃって。その懐の深い返し方に、改めてファンになってしまいました」

 ヒロイン・アキを演じる能年玲奈は、撮影現場では「誰からも役名で『アキちゃん』と呼ばれてかわいがられている」(だるま氏)という。実際、出演者・スタッフたちは能年が「かわいくて仕方がない」と口を揃える。だが漁協の組合長・長内六郎役のでんでん氏は「かわいいだけではない」と言う。

「とにかく感性がいい。女優としての潜在能力はかなり高いんじゃないでしょうか。普段は控えめでおとなしい子なんですが、いざカメラが回ると、どんなシーンでも萎縮せず、はつらつと演じていて、もうアキにしか見えない。2~3月の久慈市ロケでは、本当に寒くて雪も積もっていたんですが、夏のシーンだから半袖。それでも弱音を吐かずにやっていました。彼女の笑顔一つで、現場は和んでしまうんですから、すごい求心力ですよ」

次ページ  だが、ほぼ無名な状態から朝ド…
1 2 3 4 5 次へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事

最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ