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どの人事部も社員の勘違いに頭を抱えています なぜ、人は自分の評価を高く考えてしまうのか
〔PHOTO〕gettyimages

「あの上司、俺のこと嫌っているんだ」自分の評価が思いのほか低く、そんな愚痴をこぼした経験がないだろうか。でもその前に—。「自己評価が間違っているかも」って考えたこと、ありますか?

その自己評価は高すぎる!

 大手シンクタンクに勤める人事担当者が苦笑まじりに話す。

「我が社では最終的な査定結果について、本人に伝えています。でも、不満を持っている社員は多いですよね。我々、人事部に直接不満をぶつける社員は少ないですが、同僚に『査定が低すぎる』と愚痴っていたという話はよく耳にします。

 ただ『会社の査定がおかしい』と文句を言っている人ほど、他の人が『自分はこんな評価だった』と言うと、『それはおおむね合っている』という反応なんです。つまり、会社というところは自分以外の社員の査定は間違わないけれど、自分の評価は低すぎると不満を持つ社員が、いかに多いかということです」

 会社勤めを続ける以上、「評価されること」からは逃れられない。昇進して部下を評価する立場になっても、自分より上の上司から評価される。だが、「自己評価」と会社の「評価」が一致していると納得できている人はどれだけいるだろうか。

 そもそも、会社において現在のように「評価制度」と言われるものが当たり前になったのは、ここ10年ほどのことだ。それまでは評価といっても、「あいつは今期は頑張ったから、ちょっとボーナスを上げてやろう」とか、「そろそろ自覚も芽生えてきたから、係長にしてやるか」といった程度。本人と面談して、評価を直接伝える会社など数えるほどだった。

 それがいまでは大企業ではほぼ、なんらかの指標に基づく「評価シート」を作って、システム的に社員を評価するようになった。財団法人「労務行政研究所」が'10年10月から'11年1月にかけて企業に行ったアンケート(有効回答数208)では、「目標管理による達成度判定を反映した人事考課」を行っていると答えた企業(従業員1000人以上)が8割以上に上る。

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