名門エール大学の学生に聞く 【後編】
「法律の力で芸術や音楽の課題を解決したい!」

エール交響楽団との競演 花束をもらっているのが西川さん

【前編】はこちらをご覧ください。

"妄想力"と"行動力"を育むエコシステム

 前回紹介したエール大学のミア・ニシカワ(西川実亜)さんのインタビュー続編。結論から言うと、彼女は将来、法律家かコンサルタントになって、自分を育ててくれたクラシック音楽界の様々な課題を解決したいのだという。私も久々に後ろから頭を殴られたような衝撃を受けた。これこそアメリカ高等教育の哲学ともいえる"Think out of box"の典型である。つまり「とんでもないことを考えて、自分の想定をはみ出せ!」ということだ。

 先日、東大で講演し、東大生たちと懇親の場を持ったが、日米のトップ校の学生を比べてみて、地頭や人間性に大差はないと感じた。唯一違いがあるとしたら、「妄想力」と「行動力」ではないかと思う。とんでもない妄想を繰り広げるためには多様な知識を持たなければならない。その妄想をシェアして練り上げられる場も必要だ。そしてそれを実現するための"行動力"をサポートしてくれる後見人が必要だ。

 前回、西川さんは「音楽から法律まで幅広く学べるプログラム」と「多彩なバックグランドを持つ同級生たちとの寮生活」、「身近でアクセスしやすい教授たち」をエール大学の良さとして挙げていた。

 芸術から法律、科学まで学べるリベラルアーツシステムで、多彩なバックグランドを持つ学生を評価して集め、彼らを寮の中に集めて交流させる。そして、彼らのアイデアや行動に対して経験豊富な教授たちが気軽に相談に乗ってやり、実現を後押ししてやる。この学生の"妄想力"と"行動力"を育むエコシステムこそがアメリカ高等教育の強みだと思う。

 今回は西川さんの妄想力と行動力を、続きのインタビューから堪能していただきたい。

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