話題の本の著者に直撃!佐々木圭一
「ノー」が「イエス」になるコトバの〝ウラ技〟があるんです

ささき・けいいち/'72年生まれ。上智大学大学院を卒業後、博報堂に入社。コピーライターとして活動し、日本人初となるアメリカの広告賞One Show Designゴールド賞を獲得。作詞家としてCHEMISTRYなどの作詞を手がける

—〈「勉強しなさい」よりも「一緒に勉強しよう」の方が心に刺さる〉など、相手の心を動かして「ノー」を「イエス」に変えていく〝強いコトバ〟を作るノウハウが満載の本書ですが、執筆のキッカケは何だったのですか?

 かれこれ7年くらい、コピーライター業のかたわら、大学で教鞭を執っております。学生に企業とのコラボ企画を考案してもらってプレゼンをさせたり、就活に悩んだりする学生の相談を受けたりと、学生と話す機会が多いのですが、彼らは素晴らしい個性や発想を持っているのに「他に言い方はないの!?」と感じるような説明をする人が少なくなかった。「伝える力」の不足で失敗する人が大勢いたんです。最初は学生だから仕方ないのかな、と思っていたんですが、あるとき「これは学生に限らず、社会人でも同じなんじゃないか」と感じたんですよ。

理系出身、異色のコピーライター

『伝え方が9割』
著者:佐々木圭一
⇒本を購入する(AMAZON)

 女の子と遊びに行きたいときだって、「デートしてください」と言うより「驚くほどウマいパスタの店があるんだけど、行かない?」と言うほうが、相手から色よい返事をもらいやすいでしょ? レポートの期限を待ってほしい場合も、ただ「提出が1日遅れます」と言うより、「クオリティを上げたいので1日待ってください」と言うほうが、相手にスッと受け入れられます。

 表現の小さな違いに気をつけるだけで、大きなプラスの結果が生まれるんですよ。言ってみれば、「コトバを強くする方法」がある。そこで、自分がこれまで考えてきた、あるいは生活するなかで気づいた「コトバを強くする方法」をまとめたいと思ったんです。