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ITトレンド・セレクト
2013年05月30日(木) 小林 雅一

SF的な自動運転車を、現実的な値段にするには?

〔PHOTO〕gettyimages

 ドライバーがいなくても道路を走ることができる自動運転車。既にグーグルや世界各国の主要自動車メーカーは、自動運転車のプロトタイプを開発済みだ。中でもグーグルや欧米、中国のメーカーなどは、公道での試験運転も進めている。日本でも先日、安倍政権による成長戦略の一環として自動運転車が取り上げられ、公道での試験運転などに向けて、規制を一時的に緩和する方針が示された。

 グーグルや欧米の自動車メーカーは「2020年頃には自動運転車を製品化したい」としているが、そこへのハードル(障害)となっているのが製造コストだ。

 彼らが開発中の自動運転車は、周囲の歩行者や車、障害物などを検知するために、「ビデオ・カメラ」や「ミリ波レーダー」、さらには「ライダー(Lidar)」と呼ばれる赤外線レーザー・レーダーなど多彩なセンサーを搭載している。こうした部品の価格はかなり高いため、それらを何個も搭載した各社の自動運転車は、いずれも数十万ドル(数千万円)を下らないと見られる。今後の製品化に向けては、この高い製造コストを下げることが大きな課題となっている。

ビデオ・カメラだけで自動運転を実現

 こうした中、クルマに搭載するセンサー系の部品を必要最小限に絞り込むことによって、なるべく早期に自動運転車を製品化しようとする試みもある。

●"At High Speed, on the Road to a Driverless Future"
 The New York Times, By JOHN MARKOFF, May 27, 2013

 上記New York Times記事によれば、イスラエルのMobileye社は安いビデオ・カメラを搭載するだけで自動運転車を実現しようとしている。これによって製造コストをどこまで下げるかは言及されていないが、少なくとも自動運転車の大量生産(つまり製品化)に至るまでの期間を短縮することにはつながるという。

※)  同社ホームページによれば本社はオランダにあり、イスラエルにあるのは研究開発部門とのこと
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