中国
核実験断行か!? それとも経済建設重視か!? 崔竜海・朝鮮人民軍総政治局長の訪中が意味するものとは
〔PHOTO〕gettyimages

 5月22日に、北朝鮮の金正恩第一書記の最側近の崔竜海・朝鮮人民軍総政治局長(次帥)が電撃訪中し、中国要人との会談を重ねた。

 この訪中は、一体何を意味するのだろう? 私は、日中韓の専門家に、それぞれ意見を聞いてみた。

金正恩第一書記の名代としてトップの意思を伝えたということ

 まず、世界で一番、崔竜海という人物を知っている外国人は、わが日本人である。そう、「金正日の料理人」として知られ、新著『引き裂かれた約束』が話題を呼んだ藤本健二氏だ。藤本氏は次のように述べた。

 「崔竜海総政治局長は、故・金日成主席の側近だった崔賢国防相の次男です。金正日総書記の妹・金敬姫書記とその夫・張成沢書記の、旧くからの親友で、長く金日成社会主義青年同盟(朝鮮労働党の青年団体)の委員長を務めていました。夫人は元踊り子です。

 崔竜海が大同江招待所前の超高級マンションに引っ越した時には、私は金正日総書記に連れられて冷やかしに行きました。トイレと風呂が二つずつある大邸宅でした。

 ところが98年に平壌ボーリング場建設に絡んで、崔竜海が15万ドルの賄賂を着服していたことが発覚。金総書記は崔一家を無人島送りにしたのです。その後、張成沢・金敬姫夫妻が必死に懇願し、九死に一生を得ました。以来、金一族に絶対的な忠誠を誓っているのです。

 今回、その崔竜海が訪中したということは、金正恩第一書記の名代として、トップの意思を伝えたということでしょう。金正恩という男は、私は幼年期から見てきましたが、気が強い性格と気が優しい性格の2面的な人格を持っています。それが、核大国へ向かう強硬な部分と、経済建設を目指す穏健な部分に表れているのです。その後者の部分を、国際社会は引き出すように持っていくことが大事です」

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