企業・経営
自己破産のきっかけは、ある女性との出会いだった!? 金融界の名門「岡藤ホールディングス」元社長の"異常な浪費癖"
岡藤ホールディングス(HD)のホームページより

 昨年末、金融界の名門「岡藤ホールディングス(HD)」の加藤雅一元会長(53)の自己破産が発覚、金融界に衝撃が走った。

 岡藤HDは、ジャスダックに上場する商品先物業界の老舗。「オーナーが相場に手を出して失敗、会社が存亡の危機に立たされる」というパターンではないかと思われた。

 事が判明したのは、岡藤HDが、12月28日、「連結子会社の債権の取立不能のおそれに関するお知らせ」というIR(投資家向け広報)を出したことによる。12月26日付で破産手続の開始が決定。取立不能の債権額は約4億4,884万円だった。

 だが、約19億円もの負債を抱えて破産を申し立てた加藤氏の破たん理由は、後述するような常軌を逸した浪費癖であり、本業の投資に関係するものではなかった。

 それにしてもなぜ自己破産なのか---。

「あれでは、いくら収入があっても破たんする」

 岡藤ホールディングスの"源流"は、岡三証券である。加藤氏の祖父の加藤清治氏が、1923年4月、三重県津市に創業。スポンサーの名から「岡」を借り、三兄弟で運営にあたったことから岡三証券と命名した。

 その後、本店を東京に移し、清治氏の長男・精一氏が証券業を継ぎ、商品先物の岡藤HDを継いだのが雅一氏の父だった。

 加藤氏は、1985年、成城大学を卒業して野村証券に入社。90年、岡藤HDに入社して役員となり、00年には社長に就任する。早世した父に代わって経営者への階段を駆け上がったが、「育ちの良さと誠実な人柄」(加藤氏の知人談)で、社内外の評判は悪くなかったという。日本商品先物振興協会の会長を務めたこともある。

 だが、浪費癖は異常だった。

 「欲しい物があると抑えがきかない。なんでもカードで買ってしまう。ホテルも遊びも車も女も、一流でないと気が済まない。あれでは、いくら収入があっても破たんする」(前出の知人)

 伯父の精一氏は、岡三証券会長として健在。母親も兄弟もいる。だが、今回、加藤家は雅一氏を助けなかった。これまでにも一族が、"後始末"をしてきた過去があり、突き放さなければダメだと判断した。

 通常なら、浪費による転落は、自己破産で幕を閉じる。破産申し立てから長くとも半年で「免責許可」の決定を受け、晴れて債務の支払いを免除され、新しい生活をスタートさせられる。ブラックリストに記載され、カードは使えず、融資は受けられないが、一からやり直すことができる。

 ところが、加藤氏は「免責不許可」となる可能性がある。裁判所が、「免責を与えることが正義に反する」と、判断を下す珍しいケースに該当しそうなのだという。

 「1億7,000万円近い年収があり、少々の浪費では破たんすることはないのに、多い月には、クレジットカードで3,000万円近い出費をしたことが明らかになっています。あげく、支払い不能の状態を解消しようと、岡藤HDオーナーという立場を利用、借金を繰り返し、ローンの返済にあてていました。しかも、『事業資金です』と、ウソをついていた。怒り心頭の債権者が集まって、弁護士を立て、裁判所に『免責すべきではない』という意見書を、2月25日に提出しました」(破産直前に融資した債権者)

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