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国民的大論争 第9弾 特別対談 雪野智世×中山摂子
40歳を超えて子どもを産むことその本当のリスク

〔PHOTO〕gettyimages

 40歳以上の妊娠・出産も当たり前になってきている。しかし、そのリスクはまだまだ周知されていない。アナウンサーと高齢妊娠の専門医、ともに44歳での初産を経験した2人が高齢出産の現実を語る。

発育障害も起きる

雪野 私は44歳で初めて出産しましたが、頑張って妊娠しようとしていたわけではないんです。子宮に4~5cmの筋腫が2つあったし、40歳を過ぎているからもう妊娠はしないだろうな、と考えていた。けど思いもかけず、自然妊娠したんです。自分でもびっくりしました。

中山 40歳を超えると、自然妊娠の確率はすごく下がりますからね。20代後半から卵子の老化が始まり、年を重ねるごとに妊娠しづらくなる。私も雪野さんと同じ44歳で出産しましたが、体外受精での妊娠でした。

 高齢になると、母体へのリスクも高まります。例えば、雪野さんもそうだったように、子宮筋腫ができる確率が高くなる。私も筋腫がありました。40歳以上だと、4人に1人は子宮筋腫を患っています。

雪野 40歳を過ぎてから産もう、と考えていたわけではないんですけれどね。

中山 産科医ですから、高齢出産のリスクについては当然知っていました。でも、出産適齢期の20代後半の頃は、産科医不足が深刻な時代。子どもを産むなんてとても無理な忙しさでした。

雪野 私も局のアナウンサーとして一人前になろうと必死で。妊娠や出産のことを考える余裕はなかったですね。