世界中に拡大するカタール王家の影響力
フィナンシャル・タイムズ(UK)より
SHEIKH HAMAD BIN KHALIFA AL-THANI
シェイク・ハマド・ビン・ハリーファ・アル・サーニー
 英国サンドハースト王立陸軍士官学校卒。1995年6月、無血クーデターにより父から政権を奪って新首長に就任した。最近、タミン皇太子が投資に関わることが増え、王位継承に向けた準備と見られている。〔PHOTO〕gettyimages

スポーツ
 2022年FIFAワールドカップ開催を視野に、2010年にマラガCF、2011年にパリ・サンジェルマンFCを買収。2012年にはACミランから移籍金約19億円でイブラヒモビッチ選手を獲得、パリ・サンジェルマンに迎えた。

不動産
 欧州で最も高いビル、シャード(英国)の建設に約150億円を出資している。2011年に英大手デベロッパーと合弁でオリンピック選手村の大会後の土地と建物(約800億円)を、2012年には仏シャンゼリゼ通りにある大型商業ビル(約600億円)を購入した。

政治・武器支援
 カタールはシリア反政府勢力の最大支持者で、資金や武器を大量に援助している。民主化革命後のエジプトにも約5000億円の経済支援を行っていて、アラブ諸国の民主化をバックアップしながら、中東全域における影響力の強化を狙う。

小売り
 2010年に英老舗百貨店ハロッズを約2200億円で買収したほか、英大手スーパー・チェーン、セインズベリーの株を26%(時価約2500億円)取得。シンガポールの最高級ホテルラッフルズも約270億円で買収している。

工業・銀行
 欧州自動車最大手フォルクスワーゲン(約1兆円)や、中国農業銀行(約2800億円)に投資するほか、2012年に仏総合エネルギー企業トタルの株を3%購入。2008年に英銀行大手バークレイズに約6000億円の出資を行ってからは同社の筆頭株主(6.7%)。