小泉武夫 第2回 「コーヒー豆、スモークサーモン、いぶりがっこ・・・話題は燻製の香りから古代中国の"精力剤"へ」

撮影:立木義浩

第1回はこちらをご覧ください。

シマジ 小泉教授、コーヒーは人類史上どれくらい前から飲まれていたんですか?

小泉 それはですね、大古エチオピアあたりで飲んでいた、というより、食べていたものがコーヒーの起源でしょう。4000年以上前のことですが、人類が野生のコーヒー豆を塩付けにして発酵させ、ラッキョウみたいにして食べていたという記録があります。きっと眠気を覚ます、独特の香りが好まれたんでしょう。

シマジ そうですか。でもコーヒー豆で作った味噌も美味しそうですね。

小泉 それはどうでしょうか・・・。現在のように豆を砕くのではなく、そのまま発酵させてポリポリ食べていたようです。

シマジ コーヒーの豆は、コーヒーの木になる赤い実のなかの種だけを収穫して、乾燥させたものなんですよね。

小泉 そうです。畑で出来る落花生とはちがいます。乾燥したコーヒーの種を焙煎して、はじめてこのように飲めるのです。

シマジ 焙煎と燻製はちがいますが、食べるものは何でも燻製すると美味くなりますね。

小泉 そうですね。焙煎はお茶の葉を煎るように炭火で少し焦がす。燻製は煙を使って燻す。すべての食物はスモークすると表面の水分が飛んでなかの味が濃くなるんです。シマジさん、秋田県の横手で行われる「いぶりんピック」っていうイベントをご存じですか?

シマジ いや、知りません。