円相場が4年ぶりに1ドル=100円の壁を突破! これで1ドル=105円が射程に入ったとみる
〔PHOTO〕gettyimages

 5月9日、ニューヨークの為替市場で、ドル・円相場が約4年ぶりに1ドル=100円の壁を突破した。この背景には、米国の景気回復への期待が高まっていることに加えて、FRB(連邦準備理事会)高官が、米国の金融緩和策の出口に言及したことがあった。

 予想外の金融緩和策に関する発言によって、為替ディーラーや投機筋などが一斉にドル買いに走り、1ドル=100円レベルで設定していたオプションのバリアー(金融派生商品を使って一種の"壁"を作るオペレーション)を一挙に突き抜けてしまった。

高まる米国経済に回復期待

 これまで、米国経済は4-6月期に"中だるみ"現象を見せることが多かった。今年に関しても、発表される経済指標は予想を下回るものが多かった。ところが、5月3日に発表された非農業部門の雇用者数の統計が、米国経済の予想以上に堅調な足取りを示したことから徐々に変化が見え始めた。

 そこに追い打ちをかけたのが、5月9日に発表された米国の失業保険申請件数だった。失業件数の予想を上回る改善が示されたからだ。そうした経済指標によって、経済専門家の間でも、景気回復の期待が盛り上がり始めた。

 さらに、フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁が講演後の記者会見で、現在行われている月間850億ドルの債券購入プログラムの縮小を望んでいると発言した。その発言は、結果的に、株式・為替市場に大きな影響を与えることになった。

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