スポーツ

不況知らず。羨ましい~
慶應ラグビー部、関学アメフト部の華麗なる就職先

2013年05月11日(土) フライデー
friday

 今春大学を卒業し、社会に羽ばたいた新社会人の内定率は81・7%(2月1日現在)。過去最低を記録した一昨年の77・4%と比べると回復基調にはあるものの、今年も8万人の大学生が〝ない内定〟の店ざらし状態だった。就活生には厳しい冬の時代が続いている。

 そんな状況下にあって、 '13 年入社の実績を見ても三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、三菱東京UFJ銀行、三菱地所、三井不動産、電通など大手企業にメンバーを送り込み続ける集団がある。

 不況をものともしない就活エリート、それが「タイガー軍団」の異名をとる慶應義塾大学ラグビー部なのだ。

「安心して内定を出せる」

 日本初のラグビー部としてスタートした同部は、全国大学タイトル5回、日本選手権優勝1回の歴史を重ね、その間、優秀な人材を多数輩出してきたことでも知られている。ゴールドマン・サックス日本法人社長の持田昌典氏、東北楽天ゴールデンイーグルス社長の立花陽三氏も同部OBだ。

 同部の選手たちは、なぜ有名企業から内定を勝ち取れるのか。体育会学生の就職コンサルティングをするアスリートプランニングの蔭山尊執行役員は語る。

「強豪と呼ばれる体育会の学生は、常に目標達成へのプレッシャーにさらされているため、一般の学生よりもメンタルが強い傾向にあります。さらに、部の中での役割をこなす経験は組織への順応性を高めます。わけても慶應ラグビー部はほかの強豪私学と異なり、外部からの推薦入学が少なく、内部進学での入部者が多いんです。良家の出身で安定して高い学力を保っていますし、自分の言葉で発信することにも長けている学生が多い。これは、就職活動において大きな強みになります。各界で活躍する優秀なOBが多いというアドバンテージもある」

 会社で活躍する優秀な先輩の口利きや、その評判の恩恵で優良企業の内定が出ているというのだ。蔭山氏が続ける。

「慶應ラグビー部の練習は大学ラグビー界でも屈指の厳しさを誇っています。毎年、夏に行われる山中湖合宿は『地獄』と称され、他大学からも恐れられています。部員たちはそこで心身ともに鍛え上げられ、企業でも即戦力として使える人材に成長する。企業としては安心して内定を出せるのが同部の部員なのです」

 慶應ラグビー部のライバルとして長い歴史を刻んできた早大ラグビー部OBの会社員男性も証言する。

「早大の場合、就活でコネのようなものが使えるのは、社会人になってもラグビーをするという約束をした人間だけ。そうした選択肢がない場合は普通に就活します。慶應ラグビー部の就職先には財閥系の企業が目立ちますが、それらの企業には〝慶應ラグビー部枠〟があるという話を聞いています」

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