毎日フォーラム~毎日新聞社
2013年05月25日(土) 万年野党事務局

LNG(液化天然ガス)シェールガス革命
価格引き下げに期待【特集】

アメリカでシェールガスの採掘ガ進む=米国ノースダコタ州で11年9月3日、ニューヨークタイムズ/アフロ

 東日本大震災後に発電の主要エネルギーとなったLNG(液化天然ガス)の調達を巡り、価格を下げようというさまざまな施策が模索されている。原油も含む燃料調達費が増大した結果、11年には31年ぶりに貿易収支が赤字に転落し、12年には貿易赤字がさらに拡大した。円安が進行していることもあり、燃料調達費の削減はエネルギー分野にとどまらず、日本経済にとって喫緊の課題になっている。高値に張り付いた単価をどう下げていくのか。米国で生産が増えるシェールガスの輸入やロシアの極東地区での日露の共同ガス開発など、具体化しているプロジェクトも多い。

 東日本大震災の大津波による東京電力福島第1原発事故をきっかけに、一時国内のすべての原発が稼働を停止した。現在も関西電力大飯原発3、4号機を除いて再稼働されていない状況が続いている。このため発電の主力は原油やLNG、石炭を燃料にした火力発電所に移り、昨年11月の電気事業者の発電比率では火力発電が91%を占めている。

 燃料のうちLNGの年間需要が、10年の約7000万トンから12年には約3割増の約9000万トンまで急増した。12年のLNG輸入単価は10年比で約5割上昇し、LNG輸入額は10年に3・5兆円だったのが、12年には6兆円と2・5兆円も膨らんでいる。原油も含めた燃料調達費が増大した結果、貿易収支の赤字は11年が2・6兆円、12年(12月は速報値)には6・9兆円に拡大した。

 燃料調達費の削減を進めたい政府や経済界が注目するのが、米国で生産が拡大しているシェールガスだ。シェールガスは頁岩(シェール)と呼ばれる固い岩石に含まれる天然ガス。岩石に亀裂を入れて天然ガスを採取する技術が進歩したことにより生産コストが低下し近年、商業化が進んだ。

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