堀潤×安藤美冬 【第1回】
この行き詰まった社会を変えたくて、ジャーナリストを志望しました

[左]堀潤さん(ジャーナリスト/「8bit News」主宰)、[右]安藤美冬さん(spree代表取締役/フリーランス)

NHKを飛び出すときのモデルケースが、安藤さんだった

安藤: 今日は『安藤美冬流 21世紀の歩き方』第7回のゲストとして、ジャーナリストで市民ニュースサイト「8bit News」を主宰されている、元NHKアナウンサーの堀潤さんにお越し頂いています。こんにちは。今日はよろしくお願いします。

堀: こちらこそ、よろしくお願いします。安藤さんとお会いするの、今日が2回目なんですよね。

安藤: なんか、2回目だとは思えないです。

堀: 僕もそうです。安藤さんのご活躍ぶりは、アメリカにいる間も、常にインターネット経由で手にとるようにわかってました。

安藤: そういって頂くと、すごく嬉しいです。

堀: 宇野常寛さんとか、友人たちが、「今日はミッフィーと何々するんだ」なんて書いているのを読んで、「ああ、安藤さんは今ここにいるんだな」とか。このように、時間や場所などの物理的な制約を超えて人間関係の中でしっかりつながると、互いにコミュニケーションする内容も、情報として非常に深いものになりますよね。

安藤: だからお会いするのが2回目なのに、思わずハグしてしまって(笑)。

堀: もう、「戦友に会った」という感じですからね。実は、安藤美冬さんというのは、僕の人生に非常に大きな影響を与えた人物なんです。僕がNHK時代にキャスターをやっていた『新世代が解く! ニッポンのジレンマ』という番組のゲストに安藤さんがいらっしゃって。

安藤: ああ、懐かしい。

堀: そのとき安藤さんが「今日初めて『フリーランス』という肩書でメディアに出るんです」とおっしゃった。僕はよく覚えています。

安藤: 「お前は何なんだ?」って怒られそうな話ですけど(笑)。

堀: あのとき、安藤さんの姿勢は新鮮でしたね。僕と同じマスメディア出身で、番組の討論の中で挫折の話とかもされて、それでも人生を自分で切り開いていこうとしていた。ソーシャル上のつながりを信じて飛び込んでいく姿に、すごい可能性を感じたんです。

 「ノマドワーカー」という働き方のスタイルは、前々から聞いていましたけど、ああ、こういうことなのかって。僕よりちょっと若い世代の安藤さんがそれを実践していることに、とても刺激されました。

安藤: あれ? おいくつでしたっけ?

堀: 35歳です。

安藤: そうか、私は2つ下です。猪子寿之さん(チームラボ代表)と同い年なんですよね?

堀: はい、猪子さんと同い年で、宇野さんは僕の1つ下。

安藤: みんな、近いんですねえ。

堀: 僕は安藤さんを、自分がNHKを飛び出すときの1つのモデルケースにさせて頂いた部分があるんです。「彼女がああいう形で頑張っているんだったら、そこはやっぱり信じられる市場があるんだ」と考えて、思い切って辞めてみたという。いわば、僕が辞めるきっかけを安藤さんが作ったというわけです。

安藤: いえいえ、そこまでは・・・。

堀: 間違いないです。

安藤: 最初、堀さんとは「メディア」をテーマにいろいろお話をしようと思ったんですけど。

堀: けど?

安藤: 昨晩いろいろと考えて、まずは、他では聞けない堀潤さんご自身のお話をしたい、聞きたいなと。

堀: それは怖いな。人間像が丸裸にされちゃうわけですね。

安藤: 私は今一番聞きたいのは、「なんで堀さんはこんなにガッツがあるんだろう?」ということなんです。

堀: 僕のことを前向きだと思いますか?

安藤: 前向きだし、すごく真摯に生きてらっしゃるじゃないですか。

堀: そうでもないですよ。

安藤: 私は自分の本の中で、過去のことをいろいろ書きました。まあ、堀さんもこれから本は書かれると思うんですが、まだ、堀さんのことが詳しくわかるまとまったものがないので、その辺を知りたいなと。

堀: 本は書きたいですけどね、安藤さん、それはひょっとして、僕の今後の収入面のことを心配してくれている?(笑)

安藤: そんなことないです。ただの私の好奇心。今日、ここに至るまでの堀潤さんの魅力的なストーリーを世の中に紹介したいと思いまして。

堀: ありがとうございます。あまりそういうことを聞かれないので、嬉しいですね。

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