特別対談 髙橋洋一×長谷川幸洋×麻木久仁子
第2部 日銀の後白河法皇、カムバック!

アベノミクスとTPP キーワードは"後白河法皇"と"合コン"だ
※この原稿は、3月19日午後7時 半~8時40分までニコニコ生放送の「ゲキbiz田原チャンネル」で放送された鼎談番組『日銀新体制で日本の景気は本当に良くなるのか』を書き起こしたの ものです。『アベノミクスとTPP――キーワードは「後白河法皇」と「合コン」だ』と改題し、電子書籍として販売しています(定価250円)。ここでは、 そのエッセンスをご紹介します。

第1部はこちらをご覧ください。

黒田総裁はぶれない

麻木 じゃあ、これで新体制が固まって、あさってから本格的にアベノミクスの3本の矢の1本がしっかりと始動する、方向を定めて進んでいくであろうというふうに思っていいんですか。

長谷川 「現代ビジネス」の人が、黒田さんもしょせん財務省出身なので、結局、財務省にコントロールされちゃうんじゃないかっていううわさがあるって言ったけど……。

麻木 そう、そう。それはどうなの。

長谷川 私はそうなるとは思わない。なぜか。あの方は国際局長をやり、財務官も務めたわけですよ。そのころ、私はちょうど財務省をいろいろ見ていて、いろんな議論もチェックしていたんですが、財務省がまだ金融政策についてのマインドがほとんどなかったときにもインフレ・ターゲットやるべきだとか、金融緩和は徹底的にやるべきだとか、言っていましたね。僕の知る限り、幹部でそれをちゃんと言って、新聞でも連載記事を書いたり、フィナンシャルタイムズに論文を書いたりしたのは黒田さんだけ。だから、彼は確信を持ってるね。そこは僕はぶれないと思いますよ。

髙橋 ひとつエピソードを披露しましょう。FRBのベン・バーナンキ議長――私のプリンストンの先生なんだけど――彼が日本に来たときに、黒田さんから財務省の連中にバーナンキの話を聞かせたいなって相談を受けたんだよね。それでセットしてって言われたから、そんな場をつくったんですよ。そういうことをやる人なんだね。あれは財務官を辞めたあとだったかな。バーナンキを連れてきて話をさせるなんて、私みたいな異端児が役所の中でやるのは大変だったんだけど、黒田さんがやるんだったらしょうがないな、ということになって実現できた。

麻木 そうするとこれで金融緩和政策が進んでいくだろうという見通しが立って、しかも、たぶんぶれないだろうということになれば、この先に日銀法の改正も日程に上ってくるんですか。

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