古賀茂明と日本再生を考えるメールマガジン動画版Vol.002
第1回「日銀総裁・公正取引委員長のポストを狙う財務省の戦略」

日銀総裁人事――なぜ大物次官・武藤氏の名前が消えたのか

現代ビジネス編集部(以下Gbiz): いつも「古賀茂明と日本再生を考える」メールマガジンをご愛読いただき、どうもありがとうございます。先月からリニューアルいたしまして、月に一回、動画を配信することにいたしました。きょうが動画配信の2回目となります。

古賀: この撮影をしているのは水曜日(2月20日)の夜なんですけれども、今日は南相馬市に行って、そこで除染をやっている方々のお話を聞いてきました。これは原発関係なので、また後で大鹿さんといろいろお話ししてみたいと思います。

 まずはじめに取り上げるのは、日銀総裁人事です。ちょうど今、日銀総裁の人事が大詰めで、人事案がそろそろ出されるころですね。

Gbiz: そうですね、来週には出るようです。

古賀: 人事案が事前に洩れたら国会は提示を受けないというおかしなルールがあったんですが、これがなくなりまして、これで自民党も安心して出せることになりました。当初言われていましたのが、元財務省事務次官の武藤敏郎(むとう・としろう/2003~2008年まで福井俊彦日銀総裁のもとで副総裁も務めた)さん。

Gbiz: 最有力と言われていましたね。

古賀: はい。大物次官ですね。ところがここにきて、財務省からは黒田東彦(くろだ・はるひこ)元財務官のお名前──この方は次官ではないんですが、財務省には国債関係をやる財務官という次官級のポストがあるんです──が急浮上している。民間人では岩田規久男さん、岩田一政さん、伊藤隆敏さん、あるいはみんなの党の渡辺喜美さんが推す高橋洋一さん、それから竹中平蔵さんといった名前も出てきています。

 日銀の総裁・副総裁人事に話題が集中しているんですが、実はその陰で非常におかしな人事が行われようとしている。それは公正取引委員会の委員長の人事です。元財務省事務次官の杉本和行さんの名前が自民党から正式に提示されて、みんなの党や維新の会など主たる野党は反対に回っているんですが、どうも民主党が賛成してしまってこのまま決まってしまいそうです。

 財務省と公取委はまったく異なる組織であり、金融と競争政策というのはまったく関係なさそうに見えますけれど、官僚から見ると、実は一体のものなんです。

 日銀総裁人事は本来は4月に行われます。白川方明(しらかわ・まさあき)総裁の任期が4月9日で切れるので、それまでにやればいいんです。副総裁の二つのポストが3月に任期が終了する(総裁の任期と、副総裁の任期にズレが生じている)。だから本来は副総裁2名が決まり、それから総裁が決まる。総裁・副総裁人事を一体で考えるというのはもちろんいいんですけれど、今回は白川さんが「副総裁と一緒に辞めます」と一方的に宣言ました。そのことによって3人を同時に決めなければいけないという状況になってしまいました。

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著者:古賀茂明
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