キム・ヨナに続け!
軍事研修で自衛隊に「圧勝」した韓国陸軍

 スポーツだけでなく、軍事力でも韓国は日本に勝った―。バンクーバー五輪で浅田真央を抑えて金メダルを獲得したキム・ヨナの活躍に沸いた韓国ではいま、こんな話題が盛り上がりを見せている。

 3月1日から6日まで、陸上自衛隊が韓国陸軍本部などを訪問し、日韓の軍事交流会が持たれた。この交流の一環として、陸上自衛隊と韓国陸軍のチームが、江原道の軍事施設で軍事"演習"を行い、それぞれ12名ずつのチームでサバイバルゲームのような対抗戦を行ったのだが、結果は自衛隊の惨敗に終わったという。

「実際の戦場を模した訓練場で"演習"が実施されたのですが、30分あまりの時間の中で、自衛隊員は11人が模擬弾(レーザービーム)を浴びて"戦死"、残り1名は"負傷"となりました。一方、韓国軍は全員が無事で、実際の戦闘であれば『圧勝』といえる大差です」(韓国大手新聞記者)

 韓国陸軍はこの"演習"の結果を、新聞をはじめとする国内メディアに発表。中央日報や国民日報をはじめ、韓国の主要メディアが「陸軍、自衛隊にサバイバル戦で勝利」と報じるはこびとなった。

 ところが、発表した当の韓国軍が、この"過剰報道"に戸惑っている。

「記事には大げさな部分がある。これは正式な訓練ではなく、あくまでゲームに近い性格の"演習"で、どちらが勝ったかがそんなに意味をもつ訓練ではなかった。それに、参加した陸軍兵士は訓練場の地形に慣れているし、使用した武器も韓国軍が使い慣れているものなので、韓国が勝つのは当然なんです」(韓国国防部広報)

 一方の自衛隊も、「正式な訓練や演習ではなく、あくまで韓国陸軍の機材を試用したというもので、勝ち負けを競うものではありません」(陸上幕僚監部広報室)と、「敗北」ではないことを強調した。

 互いに「重要ではない」とした"演習"が、なぜ大々的に報道されたのか。在韓ジャーナリストが説明する。

「韓国国内では、キム・ヨナの金メダル獲得を契機に、『韓国が日本を超える日は近い』という論調がよく見られるようになりました。以来、国民がどんな小さなことでもいいから『韓国が日本に勝った』という話題を欲しているため、たかがサバイバルゲームの勝利がニュースとして大きく取り上げられるのでしょう」

 キム・ヨナの勝利の余韻はいつまで続くのか。