突然の金融市場局長更迭は「自爆テロ封殺作戦」!? 乱高下繰り返す長期金利と黒田日銀に何が起きているのか

2013年04月19日(金) 長谷川 幸洋
upperline

 市場の一部には、今回の乱高下を単なる日銀のオペレーション技術のまずさではなく、黒田体制に対する日銀守旧派によるクーデター、ないし意図的なサボタージュとみる向きもある。

 つまり「黒田緩和は国債市場を破壊する。このままでは日銀が事実上、財務省の財布代わりになってしまう。だから体を張って阻止する。そのために、あえて無茶なオペレーションをして市場を意図的に混乱させる」というのだ。いわば日銀による「自爆テロ」である。

 そういう筋書きからは、今回の人事は黒田総裁による「自爆テロ封殺作戦」という話になる。こういう読みが本当かどうかを確認するため、私は18日午後、かねてより信頼している日銀首脳の1人と面談した。彼は「人事については、私は何も知らない」と言った。本当だと思う。したがって確認はできない。

 おそらく、真相は黒田1人が知っている話なのだろう。総裁着任後、今回が初めての幹部人事であり、人事権こそが権力の源泉であることを権謀術数渦巻く財務省出身の黒田は知り尽くしている。

 さて新体制が整った後、はたしてマーケットはどう動くか。しばらく日銀と金融市場の動きから目が離せない。

(文中敬称略)

 

著者: 長谷川幸洋
『政府はこうして国民を騙す』
(現代ビジネスブック、税込み1,000円)

「かつて自分は財務省の忠実な下僕=ポチだった」と告白する筆者だからこそ見破ることができ、そして書くことができる驚くべき「霞が関とメディアの本当の関係」。これを知れば、新聞の読み方、ニュースの見方が劇的に変わる!

amazonこちらをご覧ください。

楽天ブックスこちらをご覧ください。

 


現代ビジネスブレイブ コンプリートマガジン
 
「豪華執筆陣」の書き下ろし記事がすべて読める雑誌型コンテンツ
【執筆陣】…New York Times、田原総一朗、佐々木俊尚、長谷川幸洋、
リチャード・ブランソン、ハワード・シュルツ、辻野晃一郎、 浜田宏一、
岩瀬大輔、マッキー牧元

※お申込月は無料でお試し読みができます
月額:980円(税込) 毎週火・水・金曜日配信

 

前へ 1 2 3

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事


underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ