雑誌 ドクターZ
超低金利時代住宅ローンはどうすべきか
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 黒田日銀「バズーカ」砲の威力はすさまじかった。株価は安値から500円以上高くなり、為替も瞬時に2円50銭以上円安にふれ結局5円程度も円安になり、債券は長期金利が前日比0・125%低い(価格は高い)0・425%と過去最低を更新した。世の中の雰囲気をオセロゲームのように一気に変えたので黒田オセロ緩和と呼べるだろう。

 これを受けて、日本の長期金利は低下している。一方で、短期金利は上昇する場面があった。日銀は長期国債を思いっ切り買うことを宣言したが、短期国債をどう購入するか、はっきりしないからだ。いずれにしても、庶民が気になるのは「住宅ローン」と「預金」の金利がどうなるかである。これから金利はどう動いていくのか、そのとき、住宅ローンや預金の金利はどうなるのか。

 黒田オセロ緩和は、2年間にわたり長期国債を買いまくる。このため、その間長期金利が上がることはあまりないだろう。短期金利も長期金利が上がらない以上、これもほとんど上がらない。

 しかも、物価はこれまでより上がる。ということは、モノを買わずに貯金するよりも、カネを借りてもモノを買ったほうがハッピーになれる。

 そうなってくると、世の中の景気が本当によくなってくる。ただし、そうなるのは2年より先の話だ。その場合には企業側もガンガン設備投資に乗り出してくるので、さすがに資金環境がタイトになって金利が上がりだしてくるだろう。もっとも、こうした金利の上昇は景気回復期にはよく見られることなので、経済全体としては問題になることはない。

 金利が上がり出すのは、過去のデータからみると3年以降先だ。それまでの間、一時的な金利上昇はあるが、本格的にならない。だから、一部のデフレ愛好者が煽るような金利上昇で国債暴落、日本の破綻という話にはならない。

 以上まとめれば、今後2年間程度、金利はあまり上昇せず、3年程度以降になると本格的に金利は上がりだしてくる、というのが、黒田オセロ緩和のメインシナリオになるだろう。

 住宅ローンや預金の金利には、固定と変動の2種類がある。固定は一定期間金利が固定されるが、変動は基準金利をベースとして変動する。