長嶋茂雄と松井秀喜 国民栄誉賞ダブル受賞 この違和感は何だろう 何かちょっと違う気がするんだけど

 第1号は王貞治。全21人中、他にプロ野球選手は衣笠祥雄のみ。名球会を上回る「選ばれしエリート集団」に二人の新人が加わった。実績も人気も文句なし。だが、何か心にひっかかる。なぜだろう—。

心から祝福したいのに

 近々、巨人で何かが起きる—予感はあったという。

「3月23日、原辰徳監督が安倍晋三首相と築地で会食したと聞いて、あれっと思ったんです。開幕を間近に控えた原監督がオープン戦の後にわざわざ総理のもとに駆けつける理由がわからないし、二人は特別親しい間柄でもない。そのうち、首相が旧森派だということに気がついた。森喜朗といえばナベツネさん(渡邉恒雄・巨人軍球団会長)の盟友。これは何かあるぞ、とピンときました」(スポーツ紙デスク)

 4月1日、ビッグニュースで球界のみならず日本中が揺れた。昨季引退したばかりの松井秀喜(38歳)が、師匠の長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督(77歳)とダブルで国民栄誉賞を受賞する、というのだ。

「プロ野球に長嶋さんが入ったのではなく、長嶋さんがプロ野球を創ったと言っても過言ではない。日本中を沸かせたんだから、資格は十分です」(スポーツライター・玉木正之氏)

「心から祝福します。立教大時代からスターだったミスターは、団塊の世代を大いに勇気付けた。野球を知らない人でも長嶋さんは知っている。成績がいいだけの人は名球会に入ればいいわけであって、一つの時代のシンボルだったミスターの受賞は当たり前。むしろ、遅すぎたくらいでしょう」(野球評論家・江本孟紀氏)

 ミスターの受賞については、賛辞を送る人が圧倒的多数。日米通算2000本安打、500本塁打をクリアし、日本人初のワールドシリーズMVPに輝いた松井も、受賞するにふさわしい人物だと言える。

 だが—なぜ今なのか? なぜミスターと同時受賞なのか? 疑問を抱いた人は少なくないだろう。

 読売新聞OBでジャーナリストの大谷昭宏氏が言う。