古賀茂明と日本再生を考えるメールマガジン 動画版Vol.001
第4回「維新の会とみんなの党の合流はあるのか」

古賀 茂明 プロフィール

 この「活断層」とは、今から2万年前以後に動いたものという定義だったのですが、途中から12万年前以後ということに拡大されたんです。それを今、40万年前以後にしましょうということになっていますが、活断層の定義について議論しているのは、日本だけなんですよ。

Gbiz: そうなんですか。

古賀: 日本の原子力ムラでしか通用しない話で、実は国際的には活断層というのは180万年前以後に動いたものだと決まっているんです。

Gbiz: ぜんぜん違うじゃないですか。

古賀: 180万年前。それはなぜかというと、要するに人類の歴史です。人類が誕生して以降、動いたか動いていないかということです。したがって、アメリカの安全基準でも180万年前以降に動いたか、しかも活断層だけではなく、褶曲(しゅうきょく)や急峻な斜面も、それは地層が動いたということになるのではないかと考えられるので、そういうところには建設しないということに決まっている。

ところが、日本海側にある原発は、そういうところに建っているものが多いんです。大飯なんて近くにものすごく切り立った崖があります。アメリカだったら、そういうのがあるんだったら建設をやめなさいということになる。日本の場合は、「原発は安全だ、事故は起こらない」ということが大前提で絶対安全ということになっているじゃないですか。

 海外では「起こるかもしれない」ということを前提にしますから、わざわざ危ないところにつくる必要はないでしょと、危ないかもしれないと思ったらやめたほうがいいという基準なんですね。

Gbiz: 合理的な考えですね。

古賀: もしそれでも絶対につくるというんだったら、NRC(原子力規制委員会)がなるほど、これなら安全ですねという証拠を出す。それで認められた例外はあります。
アメリカでは活断層が原子炉の真下とか敷地内だけでなく、もっと広い範囲内にあってもダメなんです。

Gbiz: 範囲何キロと決まっているんですか。

古賀: 基準にはリージョン(region)と書いてありますから、そうとう広い範囲だと思います。アメリカは土地が広いから日本とは感覚が違うのかもわからないですけれど。日本がもし、そういう国際的な安全基準をそのまま適用していたら、そもそも原発なんてできなかったんじゃないかと思います。

今の質問について言えば、本来は「今、大飯で原発が一基、安全だよということで動いていますが、それは東日本級の大震災がきても安全だということ」でなければいけないんですけれど、今お話したように、そうとは言い難い。

「フクシマの原発事故は防げたか」ということについては、防げた可能性はあるんです。電源の喪失の話で、電源については、アメリカの基準では完全に独立した2系統の電源が入っていなければいけないんです。ところが日本は、訳すときにインチキして、「完全に独立した2系統の電源」の「独立した」という言葉を抜いちゃったんです。2本あればいいということにしてしまったから、鉄塔を並べて2本一緒に引いてくるんです。