金融・投資・マーケット
円安の背景にある投機筋の"円キャリートレーディング"
写真は4月8日 〔PHOTO〕gettyimages

 足許で円安傾向が進んでいる。円・ドルの相場を見ると約4年ぶりの水準まで下落しており、100円の壁にチャレンジするのは時間の問題との見方が大勢だ。1ドル=100円の壁を抜けると、次の節目は2009年4月に付けた101円45銭あたりになるだろう。

 円安傾向の背景には、国内輸入業者などの円売り・ドル買いに加えて、ヘッジファンドなど投機筋の円売り・高金利通貨買いのオペレーションがある。そうした取引は"円キャリートレーディング"と呼ばれる。彼らの"円キャリートレーディング"は、当面続くと見られ、円安傾向は今後もしばらく続くと予想される。

ヘッジファンドの"円キャリートレーディング"

 投機筋が行う"円キャリートレーディング"は、金利の低い通貨で資金を借りて、それを高金利通貨で運用することによって金利差を獲得しようという考え方だ。金利差による収益を得るため、ヘッジファンドなどは数千億円単位でオペレーションを行うこともある。

 現在のところ、彼らのオペレーションを見ると、円資金を借りて、米ドルやオーストラリアドル、さらにはニュージーランドドルなどで運用しているようだ。友人のファンドマネジャーと話をすると、そうしたオペレーションでかなり収益を上げていることが分る。

 ファンドマネジャーの中には、「向こう2年くらいは、"円キャリートレーディング"で十分に利益を上げられる」との見方をしている人もいるようだ。投機筋の円安トレンドの見方は、当面、大きく変わることはないだろう。

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