経済の死角

タクシー会社元社長(東京エムケイ・青木政明氏)「ドライバーに後部座席から暴行」映像

2013年04月15日(月) フライデー
週刊現代
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自社のタクシーで〝運転チェック〟中、ドライバーのシートを蹴り飛ばす青木氏。上から2枚目で足を再び振り上げ、3枚目で2発目の蹴りを入れていることが分かる。私用でタクシーを呼び出すこともたびたびだった

 後部座席に座ったスーツ姿の大柄の男性は、足を大きく振り上げたかと思うと、運転席のシートを激しく蹴り飛ばした。

「クビじゃ、おい! 辞めろ、お前!」

「アホか、お前。ボケぇ。帰れ、帰れ!」

 男性は口汚くドライバーを罵り、シートへ2発目の蹴りを入れる。その衝撃でヘッドレストは大きく変形し、顔面蒼白のドライバーは声も出ない―。

 本誌が入手したタクシー会社『東京エムケイ』の内部映像には、元社長の青木政明氏(49)が従業員に暴行する生々しい様子が映し出されている。同社の設立は '97年3月。東京の新橋に本社を置く、従業員500人ほどの業界中堅の企業だ。

 だが初代社長の青木氏は、粗暴な振る舞いで以前から悪名が高い。 '05 年3月には、酔って電車内で寝ていた青木氏に声をかけた東急電鉄の駅員に「なんで起こさなかった」と言いがかりをつけ暴行し、全治10日のケガを負わせ現行犯逮捕(一時社長を退くがわずか2年後に再就任)。 '08 年4月にも東京エムケイの従業員の太ももを蹴り、全治2週間の傷害容疑で書類送検されているのだ(示談で不起訴)。こうした青木氏の暴力癖は、その後も改善されなかった。青木氏から暴行を受けた、同社のドライバーA氏が明かす。

「うちの会社には上司がドライバーを指導する、〝運転チェック〟というシステムがあります。青木社長自ら指導することもありますが、そうなったら最後。後部座席から、ずっと罵詈雑言を浴びせられるのです。社内にいた社長から私が『運転チェックをするぞ!』と突然呼び出されたのは、 '11年8月の深夜11時ごろ。入金手続きなどを行っていましたが、慌てて車庫から車を出しました」

 後部座席に座った青木氏はA氏がウインカーを出すのが少しでも遅れると、「300m前を見とけ!」「60m前からウインカーを出せや!」と激怒。A氏は30分ほど運転チェックを受けたが、その間「なにをトロトロしてんだよ!」「何年やっとんのや!」と、罵声を浴びせられ続けた。

「非常識な暴言だけではありません。運転席のシートを後ろから思い切り蹴られたり、左肩を摑まれ激しく揺すられもしました。もう恐ろしくて仕方ない。腰にもひどい痛みを感じ、翌日からは仕事を休まざるをえませんでした」(A氏)

次ページ  A氏は全治2週間の頸椎捻挫、…
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